自ら変わり続けることのみが取り残されない唯一の解
相対的で、絶対的なものじゃない
強みを磨く
強みを伸ばす
とても大事なことです。
でも、強みとはだれが決めるものなのでしょうか?
よく事業者の方へあなた(の会社)の強みは何ですかとお聞きすることがあります。もちろん、明確にこれと答えられる方もいれば、そうでない方もいらっしゃいます。
むしろ、普段あまり強みなど意識せず事業を淡々と続けていらっしゃる方のほうがノーマルな気がします。そうした方々の口癖は、「強み?っていわれてもねえ~(苦笑い)」
というのも、これをわが社の強みとしようと意気込んでみても、思ったほどには周りの評価や評判がよくないことなど、よくある話だからです。
そう、もうお分かりですよね!
強みとは相対的なもの
他の周りと比べてはじめて浮き彫りとなって現れてくるもの。
どういうものと比べるかによっても強みが強みでなくなることだってよくあること。なので、最初からうちの会社の強みはこれだ!と豪語してくる社長さんには、一歩引いて身構えてしまう。
そこで留まれ!と言われたまま動かなければ・・・
京都の古刹妙心寺退蔵院の副住職をされている松山大耕氏が、ある朝のFMラジオ番組のコラムでお話しされた内容が、いまでもとても印象に残っていることがあります。(若干うろ覚えではありますが)
川の流れに沿ってゆらゆらと小舟を漕いでいたら、橋の上から老子に「そこで留まれ!」とあるときに言われたという。
びっくりしその舟を漕いでいた弟子が言われたままに漕ぐのをやめてしまうと、ただただ川に流れに沿って下流へと流されて行ってしまう。
でも、師が言った言葉を忠実に守ると、その場所に留まれなのだから、川の流れに逆らってでも小舟を漕ぎ続けないと、その場所には留まれないのだと解釈できた弟子は、一生懸命に小舟を漕ぎ続けるのだと。
何が言いたいかというと、
この喩えは強みにも当てはまるのではないか
川の流れという社会の変化(荒波)に対応していくためには、自ら変わり続ける(強みと思ったものをも手放す)ことも必要ではないかということ。これこそが取り残されないための唯一の解なのではないか。
今回のブログテーマを描く際に、ちょうどこの喩えを思い出したのでした。