いずれ死ぬのであれば、死後、美しい生き様だったと言われるような人でありたいと思ってきた。
立派でも、かっこいいでも、可愛いでも、綺麗でもなく、美しい、美しかった、と言われる人生がいい。
実際のところ、27年間の私の人生は美しく進んできたのかと聞かれたらうまく答えられない。
多分、もっと幼く、拙く、がむしゃらなようで実はゆるっとしていて、だらしないものな気がする。
そもそも美しいという価値観が、なにかしら美しくない他のモノとの差分によってしか認識できないのであれば、私は今死んだところで、そんなに美しくないほうに入るんじゃないだろうか。
この世の中には美しいものがたくさん溢れている。
私はその中で、どんな生き方、どんな死に方をするのだろうか。
そんなことを言ったところで、何が美しいのか自分の中でもはっきりしないので、美しいな、と思った一節を忘れないように記していきたいと思った。
最初の一節は、もう決まっている。
私のnoteはこの歌詞みたいな旅だ。
頭の中に残しておく以外なかった記憶や言葉を、なんとか世の中に産み落としていく作業で出来ている。
無かったことにしたくないけれど、今さら誰に伝えることもできない、弱く情けない手紙を少しずつ記しては、届かない誰かを思い浮かべている。
いつか「私にとっての美しい一節」を集めたこの記事は、私に何を教えてくれるんだろうか。
この忘れないことしかできない言葉を紡ぐ夜の旅のなかで、私は何を見つけられるんだろうか。
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and more…