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【クッシング】下垂体腫瘍切除の手術台で考えたこと

脳外科のオペ室は一番奥、19号室だった
ステンレス、無機質な部屋に
ドラマで見るような光景

「頭こっち」「ゆっくり横になって」
「腕はここ」「固定しまーす」
スタッフたちの手際はものすごく良い

私はまな板の上の鯉
手術台の上のデブ、である

されるがまま

この手術台で
何人死んだのかな?
ぼんやりとそんなことを思っていた

今回は
全身麻酔
口にプラスチックマスクを装着されて
深呼吸をする

もう
目覚めないかもしれないなあ

思った次の瞬間

「起きて!!」

全てが終わっていた

ドカドカとICUに運ばれて、お疲れ様~と
オペ室のスタッフに見送られて
ベットごと運ばれる

麻酔があるから
ぽわんとしていた

オット君が
「腫瘍は全部取れたって、よかったな」とか
色々言っていたけど
入院当日の「だから痩せないんだよ」やら
これまで私に投げ掛けてきた
無礼な暴言の数々を許したわけじゃない

つーか
一生許さないと思う

さすがに
オット君も
神妙な面持ちでしたな

心配してろ!!

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