小さな鳥よ
小さな鳥よ
どこからともなく
飛んできて
私の漕ぐ小さな舟に
ふっと
とまった
小さな鳥よ
私の肩で
羽を休め
朝が来たら
歌をうたっている
私の手から
美味しくものを食べ
居心地がいいのか
しばし同じ川の流れに
身をまかせて
私の舟は時をくだりながら
激流に押し流されたり
逆らったり
深い淵に
静かにとどまっていたりする
そんなこの旅の
道連れになってくれるのか
愛しい鳥
お前はこの川の向こうを
飛んできたのか?
この下流に何があるのか
知っているのか?
私がじっと見つめても
答えはせずに
楽しげに
歌を聴かせてくれるのです
やがてさっと
飛び立つ
その日まで
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