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ありがとうと優しい時間

一昨日、4月13日の日のこと。

この日は、母との窓越し面会の日でした。

友だちが母に会いたいと前から言ってくれていたので、都合が合う日にと予約を入れて、一緒に施設へ行く約束をしていました。

以前にも書いていますが、もう長い長い付き合いの友だち。
元気で動き回ってる母のことも知ってるし、病気をして目が不自由になってからも、何度か家に会いに来てくれていて。

すでに両親が他界している友だちにいつも
「ここを実家と思っていつでも来てもいいんやで、おばちゃん待ってるから、もう何にもできひんけどなー」って。よく言ってた。
母の得意料理はお好み焼きとたこ焼きと餃子。
友だちも「おばちゃんの美味しい!」って食べてくれてたから。

本当に美味しくてご近所さんにも評判がよかったです。

小さな頃からよく手伝って、餃子の皮にたくさん包んでたなーとふと思い出したり。わたしは上手ではなかったけど。

*◇*◇*

母も友だちのこと大好きだから喜ぶだろうな、と、思っていました。

お昼過ぎに家に来てくれて、わたしが作ったご飯を一緒に食べてたくさん話をしました。
お昼からがんばって作ったのは、肉じゃがに小松菜の煮浸し、いかの唐揚げ(これはスーパーで買いました^^;) あとは簡単なサラダを。

いつも一人で食べているので、誰かと食事する時間っていいなと感じます。

面会の時間が来て、家を出ました。


施設に着くと母と職員さんが窓越しに見えて準備してくださっていました。
声をかけると一瞬気づいた感じで表情が変わりましたが、ぽーっとしてぜんぜん反応がありませんでした。
ちょうどお風呂上がりだったそうです。
気持ちよくて眠たかったかもしれませんね。
職員さんも声をかけてくださって。

どうにか声を聞かせてあげたくて、何度も名前を言ってみたり話かけました。
「○○ちゃんが来てくれたよ、○○ちゃん」とわたしが言うと、うっすら目が潤んだようにも見えました。

友だちも「おばちゃん、○○、わかる?ここまで来たよ」と。
何度か言ってると、母が「○、○、ちゃん!」とはっきり言ったんです。

友だちも嬉しくてウルウル。「おばちゃん、ありがとう、名前よんでくれて」と言うと、母も「あ..り..がとう」と。

わたしも泣きそうだったけど我慢しました。
それからわたしの名前も何度も言いましたが、口を開けて言おうとするんだけど、やっぱり言えなくて。。

友だちのこと本当に大好きだったからね。
わたしの名前は言えなかったけど、ただただ嬉しかったです。

15分が経って面会も終わり。
最後にいつも通り写真を撮らせてもらって、施設を後にしました。

すぐ家には戻らず、大回りして話しながら歩きました。
「○○ちゃんってお母さん言ったねー」
「ほんまに嬉しいわー、来れてよかった」って。

一度家に戻りましたが、夕方にも歩きに行こう!とゆっくりだけどしっかり歩きました。
話しながら楽しく笑いながら。
その度に、空の写真を撮りました。


施設を後にした時の空







また家に戻って音楽を聴きながらも話は続く。
お腹もあまりすいてないけど、、と。
晩ごはんは、軽くおうどんにしました。

少しして、スイーツとコーヒーを。
話は絶え間なくあっという間に時間は過ぎてしまいます。

もうそろそろ、と友だちを駅まで送りました。
こんな遅い時間まで…本当に有り難いです。

「ありがとう」というと、
友だちはいつも「お互いさま」と言ってくれる。

わたしも同じように「お互いさま、ありがとう」と。


見送った後、帰り道のお月さま


いつも心配だから帰り着いたらLINEを送って、と頼んでいるんです。
そしたら、無事に着いたとのことだけど、旦那さんからケーキが!!って。
この日は結婚記念日だったそうで。。
しかも20周年って。
友だちはすっかり忘れていたんだそう。。

大事な日に、ありがとう。
そして、おめでとう。

許してくれる優しい旦那さん、娘さんにも感謝です。

こんなわたしだけどこれからもよろしくね。
何かあったらいつでも飛んでいくから。

こころがあたたかくなる優しい時間でした。




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