願いよ届け!!
だんだんと日が長くなり
太陽の陽射しが温かく感じて心地よい。
まだ朝晩は冷えるけど、
春が一歩一歩近づいてくる。
一昨日と、そして今日
母がお世話になっている施設からの電話。
着信音が鳴るといつもドキッとする。
またひとつ心配ごとが。
今この現状の中で
どこにいても気がかりは拭えないこと。
今月から窓越しでの面会も
また出来なくなりました。
こればかりは致し方ないです。
感染者数が増えていく中、尽力いただき、
感謝の気持ちでいっぱいです。
母はこれまで大病にも打ち勝ってきました。
視力は失ってしまいましたが。
きっと強運を持っているんだと思います。
だから、今はだいじょうぶと信じて。
* * *
生きていれば最期の時は
いつか必ず訪れる。。
ただ、手を握ってあげたい。
ただ、それだけ。
* * *
昨年末、母が食事をとれなくて
脱水症状を起こす可能性があり
病院で診てもらった方が、と
施設から連絡が入りました。
ちょうど病院も年末年始の休日に入った時。
わたしは、職員さんに
施設に入る前までのかかりつけ医にと
お願いして、自分で病院に電話を。
ちょうどその日までということで
診てもらえることになりました。
ここはいつも送迎してくださるので
有り難い限りです。
ただ施設から看護師さんも一緒に
同乗するので、わたしは乗れなくて。
自転車で病院へ向かい先に着きました。
こういう時、地元のかかりつけ医があると
本当に助かります。
久しぶりに母を診る先生、
看護師さん、受付の方々。
皆さん母に優しく声をかけてくれました。
採血するにも腕では難しく足の付け根から。
点滴は足の甲からと痛そうでしたが
母は思ったほど騒がず落ち着いていました。
その点滴の1時間ほどの時間。
わたしは母のそばで付き添い
ずっと手を握ってあげることができました。
施設に入所してから
こんなに長く手を握ってあげられたのは
初めて。
心配な気持ちと
嬉しい想いとが合わさり、
溢れ出そうな涙もグッと堪えました。
点滴も終わり、
母は声も出せるほどだったので
先生はだいじょうぶでしょうと
言ってくれて施設に戻れました。
この日、手を握ってあげられたことは
ずっとずっと忘れられない時間に。
力強く握り返してくれた
母の手の感触も。
また、いつか。。
願うしかないけど、どうか叶ってほしい。
出来ることなら家に戻してあげたいけど。
考えても現実には難しくて。
自分自身の体調もあり、
ひとりではどうしても支えてあげることが
出来ないと感じるから。
ごめんね。
わたしもがんばる!!
しっかり乗り越える!!
だからまた会える日まで
元気でいてください。
明日はラインでのビデオ通話。
わたしの声が届きますように。