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高糖度トマトの水耕栽培、不二バイオファームのこだわり
不二バイオファームでは、「フルティカ」「アイコ」という品種のトマトを水耕栽培しています。残念ながら生産はしばらくお休みすることになりましたが、そばの新芽と並ぶ人気商品の高糖度トマトをご紹介します。健康の維持・増進に役立ててもらえるように、味と栄養価の両面から野菜の魅力を最大限に引き出す工夫をしています。
不二バイオファームでは、そばの新芽のほかにトマトも栽培しています。「アイメックフィルム®︎」という特殊なフィルムを使用した水耕栽培のトマトは、非常に糖度が高くとても甘いのが特長です。
アイメックフィルムⓇを使用した高糖度トマト栽培
例年、5月下旬に種を植えて夏の間に苗を成長させ、9月頃から収穫が始まります。昼と夜の気温差が大きくなるほど糖度は高くなっていくので、12月〜3月の寒い時期が最もおいしくなります。灌水量をギリギリまで押さえることで甘みや旨味が濃縮されて、味の濃いトマトができます。不二バイオファームでは、主に「フルティカ」「アイコ」という2品種を栽培しています。フルティカには濃厚な甘さが、アイコにはさわやかな甘さがあり、どちらも人気がありました。
高糖度トマト。丸いのが「フルティカ」、細長いのが「アイコ」です
トマトの実はマルハナバチを使って結実させるため、強い農薬は使えません。寒くなる冬は虫の発生もほとんどないので、農薬の使用回数は少なくて済みます。マルハナバチは、トマトの花粉を集めるとき後足に花粉団子を作って巣へ運びます。その様子がとてもかわいいので、ハウスの中を飛び回るハチを見ても怖くはありません!
不二バイオファームの高糖度トマトは、生産量が少なくスーパーへ出荷することができないため、個人のお客様に向けて販売しています。地域のお客様を中心に、口コミで評判が広がっていきました。毎年楽しみに待ってくださるお客様や定期的に購入されるお客様が多く予約待ちになることもしばしばで、ちょっとした手土産や女性へのプレゼントとして贈答用にラッピングしたカラフルトマトの詰め合わせも大好評でした。
贈答用にリボンを
トマトが苦手でも、不二バイオファームのトマトだけは食べられるという方もたくさんいらっしゃいます。「このトマトを一度食べたら、スーパーで購入したトマトを子どもが食べてくれなくなった」という苦情(!?)も寄せられます。全国のトマトを知りつくしたスーパーのバイヤーの方から、「日本で3本の指に入るくらいおいしい」という評価をいただいたこともあります。しかし、残念ながらトマトの生産はしばらく休止することとなってしまいました。
成熟中の高糖度トマト
不二バイオファームの商品は、付加価値をつけることにこだわっています。トマトの糖度をできるだけ高くし、「甘くておいしい」という付加価値をつけています。また「そばの種」を発芽させて「そばの新芽」にすることで栄養分を増やしたり、さらにその新芽の青汁を発酵させて「発芽そば発酵エキス」という機能性食品原料に加工したりしています。体にいい物を、健康によりいい物を追求していくことで皆様の健康生活をお手伝いできればと考えています。