この町の働き方・生存戦略:静岡の暮らしを、お茶一杯分
こんにちは!インタビューライターのふじねです。
前回は、旅を彩る魔法の言葉をお伝えしました。
実はあの言葉、移住した後も使えます。
言葉だけ知りたい方はDMください。地元の方は当たり前の習慣で拍子抜けするかもしれませんが(笑)。
さて、今回はお仕事についてお話ししてみようと思います。
静岡に移住した後は、パートを含めて4回転職しました。
自分の可能性を模索するためにジャンル問わず、手当り次第にあたってみたというのが本音です。ウェブコンサル会社、洋菓子店、データ入力、工場……。ライターに辿り着くまでいろいろありましたが、私にとって必要な時間でした。
人材不足に悩む地域ですから、一歩二歩踏み出すと思わぬご縁に恵まれる可能性を秘めていると感じます。
仕事探しのご縁が生まれるかもしれない、地域の特徴をお話してみます。
結論を先にお伝えすると、この地域はプロフェッショナルの姿勢が生存戦略になると思います。
袋井市には炭火焼きハンバーグのさわやかの工場があります。ハウス食品やパナソニック、大塚製薬も袋井市。調べたところ、市の主な産業は機械産業と食品中心の製造業だそうです。
フルタイム勤務可能、工業系に使える特殊スキルがあれば引く手あまたですが、家庭の都合や住まいの立地、ご自身のスキル次第で就活がハードモードになる印象です。
袋井市の移住推進サイトで産業別就業者をみてみると、1位が製造業従事者です。肌感としてもそう感じます。求人情報の多くは工場、倉庫、小売店のレジ打ち、医療介護でしょうか。
森町の場合は求人自体が少なくなります(ハローワークのデータベースで161件。条件の絞り込みなし)
森町外で仕事を探すとしても、袋井市を東西に走るバイパス(国道1号線)のような交通の弁の良さがありません。
車があれば浜松、磐田、袋井、掛川へ出やすくなりますが、自動車通勤は電車通勤と違って移動時間の予測が立てづらくなります。浜松へ行く際、一級河川の天竜川を越えるのですが、通勤時間帯は渋滞しがち。
これは袋井市も同じ状況です。バイパス沿いで交通の便が良い地域ならば、浜松〜掛川まで通勤範囲が広がるでしょう。一方で海寄りの浅羽地区は森町と同じく交通の便が悪くなると考えられます。(浅羽地区は詳しくないので、実情は違うかもしれません)
電車通勤はどうか。掛川から浜松をつなぐ天竜浜名湖鉄道が森町に通っていますが、会社が必ずしも駅前、バス通り沿いにあるとは限りません。車でなければ通えないケースは多いと思います。
JR東海道線袋井駅のそばに自宅があれば仕事の選択肢は広がると思います。新設された御厨駅はヤマハ発動機をはじめ工場の最寄り駅で電車通勤しやすいでしょうし、掛川駅から静岡市以東へ新幹線通勤が可能です。
小さなお子さんがいるならば、さらに保育園への送迎が必要です。森町の認可保育園3園、小規模保育園2園。所在地は森地区、飯田地区ですので、山間部に住む方は通園が大変だと思います。
袋井市は森町と比べれば選択肢が増えます。幼稚園のこども園化が進み、私の娘が1歳だった2018年時点と比べるとかなり変わったのではと思います。
直近の保育園事情はわかりませんが、今後も子育て支援に注力するのではないかなーと思います。
このような環境下ですので、自宅の立地、自分のスキルセット、家庭環境が、働き方にかなり影響します。
今思えば、私がフリーランスの道を選んだのは、自分に合う働き方を自ら作らなければ、家族と暮らしやすい働き方を選択できなかったから。
ウェブ系の求人の多くは浜松市にあります。森町・袋井市ではニーズが少ない状況でしたので、地元企業の仕事はご縁があれば……というスタンスで探しました。労働時間に移動時間も加わって拘束時間が長くなりますし、子どもがいることで時間の融通が難しい。
自分に合う職場が見つかるまで待つよりも、独立してスキルを磨き運良くお声がかかったときに考えようと決めました。
そして、独立した今だからこそ分かる、もう一つ大切なこの地域ならではの姿勢を見つけました。
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