2023.02.12 呉~柳井
呉市〜坂町:国道31号
朝7時、呉市を出発。この日も天気は晴れ、気温は4℃。自転車で走るのにはちょうどいい気温。
朝の商店街は人がいない。
呉市は平地が少なく、斜面に多くの人が住んでいる街。
国道31号は右左折を繰り返しながら広島方面へ進む。
藤三とナフコが併設。
JR呉線の吉浦駅。
ちょうど227系のレッドウィングが来ていた。
国道31号には戦前からの古いトンネルもある。広島〜呉、たったの20kmほどの短い区間だが「31」という数字であり、早い時期から改良も行われているため国がこの路線を昔から重要視していたことがわかる。
国道31号は海沿いを進んでいく。
広島の市街地、そしてフェリーが見える。
ここにも天応隧道という古いトンネルがある。1930年代の完成だが2車線幅、歩道も狭いながら設置されている。自動車が珍しいものだった当時としては、この幅はかなり贅沢な造りだったのではないだろうか。最近のトンネルよりは背が低いように見える。
天応西ICからの道路が合流してくる。
平地が少なく、県道は海に突き出ている。
E31広島呉道路とJR呉線と並走。
どう見てもこれは造りがモンベルストア。北海道の小清水町や徳島県の大歩危、高知県の本山町など他のアウトドアショップが進出できないような地方にまで店舗を持っており、自転車旅で忘れ物をして行った先のモンベルストアで買うことも多々ある。
広島市内
広島市安芸区へ。
広島まで9km。地方のロードサイド型店舗が連なる。瀬戸内海側らしく、愛媛県に本部のあるフジ(スーパーマーケット)もあった。
広島方面は左折。国道2号へ。
国道2号を離れて大州(おおず)方面へ。
大州出入口。愛媛県の大洲とは異なり、氵がつかない。
広島駅方面へ。
徐々に高いビルが見えてきた。
広島駅の南北をつなぐ跨線橋は自転車が通行できない。そのため、横に歩道橋が設置されている。
タワーマンションも駅前にある。
高層ビルの中にも低層の店舗が点在。
猿猴(えんこう)川は河岸広場が綺麗に整備されている。
贅沢におやつタイム。この1パックで400えんくらいした。とてもコンビニで売っている値段とは思えない高級チョコレート。
ここにも地名のアルファベット。全国各地で似たようなものがあるが、BE KOBEが発祥なのか?
猿猴川を渡る橋は美しくカーブしている。
広島市街地を走行する。車は多いが道が広々としており、予想していたより走りやすい道だった。
平和大通りで西へ。広々とした通りで走りやすい。
路面電車が合流。この路面電車は2013年の陸上の中国地区大会の際に乗ったことがある。
太田川を渡る。
広島は神戸、金沢、長崎などと同じく都市規模の割に平地に余裕がない都市で、急斜面にまで人が住んでいる。防災上はあまり好ましくないが、そうしなければ120万人もの人が住むような土地はない。
太田川を渡ると西広島駅。
ここから2車線通行。車線可変式の道路になる。
西広島バイパスと交差。
この辺りにずっと行きたかったおしゃれな自転車店、「グランピー」があったが、営業時間外で立ち寄れず。少々早いが昼食の場所を探し始める。
廿日市〜大竹
美味しそうな店を見つけ、開店時間の11時ちょうどに入った。
らーめん 味喜
082-921-1695
Googleマップ
広島岩国道路はE2山陽道の1区間のようにはなっているが、厳密には山陽自動車道と異なるため「山陽道接続」
国道2号には自転車通行禁止箇所があり、宮島方面は左折する。
自転車の通行経路がやや難解。一旦、国道2号を離れて1車線の海沿いの道に入り、そこから歩道橋で国道2号に復帰する形。
海は綺麗だった。
歩道橋で国道2号と山陽本線を越える。
ゆめタウンも見える。西日本らしい風景。
広島側の国道2号。
宮島・岩国側の国道2号。
歩道橋を渡り終えてからもしばらくは自転車も歩道を通行すると案内されている。
しかし、突然の「自転車通行可ここまで」標識。法律を守って走行するのには、交通量の多い国道2号を信号のないここで渡り、反対車線に行かなければならない。なかなか車も自転車を見ても譲ってくれず、ここを通過するのに3分ほどの時間を要した。
広電宮島口駅周辺は激しく混雑していて自転車でも進めない。国道2号は観光地へのアクセス道路にしては不十分な道幅。駅の横では何か工事をしていた。
宮島のフェリー乗り場に向かう道。
広電宮島口駅の駅舎は最近になり建て替えられ、見た目はヨーロッパの大都市の拠点駅のよう。
この辺りは鳥取県に住んでいた頃、小学校の修学旅行で来たのだが、それはもう14年も前。フェリー乗り場も変わっている。
小学校の修学旅行では「木刀は買わないように」と言われていたのが懐かしい。小学校の6年生の頃はあまりいい思い出はないが、修学旅行は楽しかった。
修学旅行の際持って行ける、1人3000円のお小遣いでは親にもみじ饅頭を買って、自分用にはもみじ饅頭のキーホルダーを買っていた。
国道2号は再び海沿いになる。
ブルーシールのソフトクリームやアイスクリームを売っている。広島で食べられる場所があるとは知らなかった。2022〜2023年の年越し沖縄一周ツーリングでは気温も高く、毎日のようにブルーシールのアイスを食べていたような。美味しかった。
コーンをよく見るとOKINAWAの文字がある。
HOTEL 夢の国。これはラブホテルだが「おいそぎの方」(=休憩)、「ごゆっくりの方」(=宿泊)という独特な表現。言い方が丁寧(?)
天気は晴れ。午後から天気も悪くなっていく予報だったのだが、今のところは青空も見えている。このまま柳井港まで晴れの中を走り抜けたい。
山口県側を見ると工場が多い。もう県境までは10kmを切っている。
ここにも古くからあるトンネル。古くから2車線幅のトンネルを掘っているのはここが主要道路と位置づけられていた証。今では高速道路にその座を譲ったと言えるが、昔はもっと重要度は高かっただろう。
大竹市玖波にて。旧トンネルを横目に現道は山を削っている。
デイリーヤマザキで休憩。店員さんに「身長高いですね」と驚かれた(187cm)
岩国大竹道路の工事現場。
完成予想図。
国道186号が分岐。この道は島根県浜田市で国道9号に接続し、江津市まで繋がっている。浜田〜江津間は国道9号との重複のため影が薄く、江津まで続いていることはあまり知られていない。
この道をずっと通っていくと故郷の浜田に繋がっているのか…と考えていた。
広島県と山口県の県境にある橋を渡る。
和木〜岩国〜柳井
山口県に入り、初めにあるのは和木町。この町は面積も小さく、接している海岸も短いため、国道2号で走ると一瞬で抜けてしまう。
すぐ岩国市に入る。
岩国港は昭和のまま残っている建物。福井空港にどこか似ているような。
建物内は閑散としていて人を見かけない。
四国へのフェリー航路は廃止され、岩国市内の離島航路のみが現在運行されている。しかし、四国の宿泊手配についての記載は残っている。
貼り紙が2020年3月上旬(?)で止まっている。当時、自分は台湾にいた。
岩国港のフェリー乗り場全景。
ここから柳井港は33kmほど。約3時間の道のり。
車道の真ん中で検問。デコトラらしきものが捕まっている。
岩国の市街地へ。ここから国道2号は山の中に入っていく。今回は左折して国道188号で柳井方面へ。ここの交差点は岩国基地を起点とする延長2.9kmの港国道、国道189号の終点でもある。
岩国駅。駅舎は新しい。
店舗の連なる風景を進む。国道188号であることを示す標識などは多いが、ここが国道189号重複という案内は皆無。
スクランブル交差点があった。ここの交差点は「自転車は押して渡るように」と書いてあったがもちろん誰も守っていない。
今津川を渡る。
米軍基地に向かう国道189号の分岐する交差点。
国道189号沿いの中古車店は価格が米ドル表記。レヴォーグが$5,700だった。
国道189号は単独区間がたったの0.4kmで、自転車だと2分あれば走り切ってしまう。岩国基地の前が起点。
沖縄のような景色。英語の看板のある、低層の店舗が連なっている。
短い国道189号の区間にも踏切がある。
左右ともに国道188号。
国道189号の標識もある。
門前川を渡り岩国の市街地を離れる。この辺りで自転車の変速の調子が悪いことに気づく。これはもう少しでワイヤーが切れる、と感じ、極力変速せずに柳井港まで走ることに。また前回のワイヤー交換からは1400kmほどしか走っていないのだが…。
再び海沿いの道。この後、雨の予報が出ており雲も多くなってきた。
背の低い制限速度標識。
由宇駅は階段がカープのイラスト。
この辺りでハンガーノックの前兆を感じたのでコンビニに行き補給。空腹だったのでななチキと、ホットドッグと唐揚げを一気に食べてしまった。
海沿いの2車線道路が続く。
途中では小さな港と集落もある。
柳井14km。
大島大橋が見えてきた。この橋の下を通って柳井港に向かう。
17時に柳井港に到着したが、フェリーは50分後。そこでシフトワイヤーを交換してしまうことに。
予備ワイヤーとワイヤーカッターは切れることも考えて持ってきていた。
最近のロードバイクでは少なくなってきた外装ワイヤー式の仕様のため、ワイヤーはすぐ交換できる。10分で完了。
「せとうちサイクルーズパス」により、大人1人と自転車の合計で4,240円。通常は3,900円+1,300円=5,200円のため、大幅に安くなる。
フェリー移動:柳井〜三津浜
17時50分出港。この日は小中学生のクラブチームの団体が乗船しており、船内は混雑していた。
山口県を離れて愛媛県へ。
伊保田港に寄港。
松山三津浜が見えてきた。
20時20分に三津浜港に到着。これにて岡村島〜呉〜柳井のツーリングも終わり。柳井から先はいつ行こうか。