藤井猛生誕祭を終えて
2023年9月23日。
2023年9月23日。翌週の9月29日の誕生日を前に藤井猛 九段の生誕祭が行われた。
会場は「観る将の聖地」を目指して作られた「駒テラス西参道」という。高架下に作られた施設で渋谷区と共同で作られた施設だそうだ。複合施設といって良いのか?独立した5つの建物を総合して「駒テラス西参道」と呼ぶようである。当日はパーク部が地域のお祭の会場となっていたり、喫茶店には地元の方と思しき方がコーヒーと飲みつつAbemaの将棋中継をご覧になっていた。
生誕祭の会場はホールと呼ばれる部分で行われ、X(元Twitter)では「選ばれし30人」等呼ばれた抽選に選ばれた。藤井猛 九段のファンが集い山本博志 五段と共にお祝いという名の将棋イベントに筆者も参加させて頂いた。開始直前に(特にある一人に取っては盛大な)サプライズもあり、スタッフの方による事前説明の後、開会となった。事前説明では、「写真撮影可。録音、動画撮影禁止。トーク内容もSNS等で非公開で」とのお達しあり、まさに生のリアル参加者のみが楽しめる特別なイベントとなった。筆者もそれに習い具体的に何が話されたのかは勿論、どのような話題が上がったのかも秘匿させて頂きたいと思います。そうでなくても許容されるだろう範囲は、すでに幾つかX上で発信した方もいることですし、改めて筆者が書くような書けるような事はないなぁ~という所もあります。ただ藤井先生の話を聞いて、思わず涙腺が緩みそうになったことが数回あったとだけ個人の体験談として書いて置きたいと思います。
※以下、藤井猛生誕祭の感想は出てきません
閉会の後、Xで山本先生がこんなポストをされていた。
あと2012年度の藤井先生、
— 山本 博志 (@yamahiro3ken) September 23, 2023
第71期B級2組順位戦の全10局は本当に名局揃いなので是非名人戦棋譜速報に加入して頂いて、並べていただきたいです。
山本博志当時2級が感動した理由が分かるはずです!
これは出演者側が書かれたことなので、第71期順位戦の話題が出たと言う事述べても差し支えないかと思う。
さてこの棋譜を見るにはどうしたらいいのだろう?現状はとても簡単な話で「名人棋譜速報」で1日会員になれば即座に見れる。金額も税込み210円ととてもリーズナブルな上に当然ながら公開しなければ自分のローカルデータにダウンロードすることもできる。筆者もすでに遡れるだけもっとも古い棋譜からすでに自分のPCにダウンロードしてある。
![](https://assets.st-note.com/img/1695554763927-sZPDswwp17.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695554771578-rxYtHo9hGA.jpg)
ここでもう一つ考えてみたいことがある。藤井猛 九段と言えばつい先日、「藤井猛全局集 竜王三連覇とA級の激闘」が出版された。これは先に出版された「藤井猛全局集 竜王獲得まで」の続編に当たる。ではその第2巻に収録されているのか?と言うと実はされていない2006年5月頃までしか収録されていない。では次に刊行される3巻に収録されるのか?と言うとそうでもない。
校了記念にまえがきを公開!!
— 将棋情報局編集部 (@mynavi_shogi) January 31, 2023
この時点で泣いてしまって先が読めかったです。
私は私の道を行こう。
『藤井猛全局集 竜王三連覇とA級の激闘 愛蔵版』https://t.co/6iIOgVIE42 pic.twitter.com/RsDtSSUmTD
著者である藤井先生ご自身が、「ここまで」と決めておられるのだから、これ以降の巻が出ることはないのである。
しかし、本当にそうなのだろうか?と筆者は考える。本人はそうおっしゃっておられるが、それは現段階での話で、将来書かれないとは限らないと考える。しかし、現状のままでは書かれないだろうとも思う。理由はとても簡単で、今このnoteを読んでおられるあなたが1巻2巻を買っていないからである。ちょっと言葉が強すぎたかもしれない。このnoteも数人程度は読んで頂けるかもしれないのでもう少し、具体的に言おう。「今回『藤井猛生誕祭に行きたいな』と思っていたのならもし次回があるなら是非応募してほしい」のである。
これもすでにXで何人かがポストされていたのでご存知の方もいるかもしれないが、今回の藤井猛生誕祭の応募者は100人ほどだったそうだ。実に3倍強の倍率だったことになるが、果たしてそうなのだろうか?否、そうではないと言いたい1000人はいてもおかしくないと思う。そこまで言わなくても、当日の写真をポストされた方の「いいね」の数を見ると現在400人を超える「いいね」が付いているのが確認できた。300人は応募して欲しかった⋯
100人ほどの応募だったので、運良く筆者は参加出来たが、果たしてこの応募数で次回はあるのだろうか?少し定員を増やして4~50人ほどの定員で似たようなイベントをやってくれるかもしれない。はたまた安全圏を狙って同人数もしくは、もう少し規模た小さくなるかもしれない。
生誕祭当日の会場はとても大きい会場というわけではなく。程よい大きさの会場で、その規模も相まって臨場感どころの騒ぎではないほどの距離感で藤井先生、山本先生を前にすることができた。しかし、あと10人ほどは頑張れば入れるだけの余裕はあったように思う。もし今回の生誕祭に1000人の応募があったら、開催側は「とても大きな反響により制限人数を50人にします」となっていたかもしれない。少なくとも今後1000人のなにかのイベントで応募があったら、その規模は大きくなるだろう。大きくせざるを得ないのだ、なぜなら参加できなかった不満が、Xにあふれるからである。実際、今回のイベントを運営側はSNS等で非公開としていたが裏を返せば、SNSでの評判を無視できないからだ。偶然にも今回のイベントはSNS発展以前のネット上での偉大なファーストペンギンが大声を上げ続けていてくれたから、今回のようなイベントがあったと本当に思う。とても幸運だと思う。別のプロ棋士のファンはどうだろう?例えば、藤井聡太 七冠。デビューから今までの全局集が今、ざっくり調べただけで令和3年度版まで刊行されている。なぜか?強く素晴らしい棋士だからか?当然、それもあるが、数多くの偉大なファーストペンギンが大声を上げてくれるからである。要するに行動するファンの数が多いのだ。出せば売れると明確に分かるなら当然のように出してくれるのだ。
現在刊行されている藤井猛全局集1~2巻の愛蔵版3冊買って通常版も買えと言ってる訳では無い⋯。当たるかどうか分からないけど、当たることを夢見て応募して欲しい。そもそも最初から抽選だった訳ではない「※定員は30名です。申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。」となっていた。何故か藤井猛九段ファンは揃いも揃って抽選だと思っていたようだが、最初から抽選だと思っていたのなら是非応募して欲しい。
![](https://assets.st-note.com/img/1695556655261-lLUVXXvDhd.jpg)
今回の参加者にはかなり遠方からいらした方がいるようだ。果たして彼は時間を持て余した大富豪だったのだろうか?そうではないはずだ大富豪なら個人的に呼ぶことができるはずで、当日抽選に当たって参加したということは別に石油王ではないはずだ(石油王だったら、ごめんなさい)
話はちょっと変わるが、将棋ファンにとっては有名な「弦巻温泉 元湯陣屋」と言う老舗の高級旅館がある。ここは藤井猛 九段ファンにとっても聖地の一つで、ちょっと前にこの旅館に泊まってみたという将棋ファンがこれもまたXでちょっと話題になっていた。
彼らは時間を持て余した大富豪だったのだろうか?リンク先を見て頂ければ分かるが、別に石油王ではない。(石油王だったらごめんなさい)事前に閑散期の宿泊費が安い時期を狙い予約しコツコツ無理なく積み立てて泊まられたようだ。行動としてはそうだが、より具体的に言うと「とにかくまず予約をした」からだ。人間は大体が強制力がないと動けないものだ。「予定が空いたら」とか「タイミングがあったら」と言っている人は申し訳ないが永遠にタイミングなんてものは合わない。ちょっと無理な仕事が飛び込んできたときになんであれこれやりくりして、その仕事をクリアするのに、一番楽しむべきプライベートではタイミングを合わせられないだろう?
似たようことがXで定期的に話題になっていると思う「◯◯が好きなら是非、行動を!そうでないとなくなってしまいます!」かなりオブラートに包んであると思うし、散々取り上げられている改めて強調したい。
「応募しないせいでイベントも本もなくなってしまう!応募してほしい!お願いだから!お願いだから!」
我々は偉大なファーストペンギンである涓滴さんをふるい落とさなければ行けないのだ。彼がいたから筆者は藤井猛ファンになったと言っても過言ではないし感謝もしている。そういった人は多いのではないだろうか?我々はその感謝の最大の恩返し(?)はスタジアムで行われる藤井猛九段のイベントが申し込み多数だった故に抽選になってしまい。惜しくも涓滴さんを落選させることだと思う。筆者はスタジアムの2階席から藤井先生を見たい!嫌だ!見たくない近くの席がいい!!どうせ涓滴さんは関係者席に座るんだ!!
もう長々とこんな駄文を書いて疲れてきた。すでに件の涓滴さんが藤井猛生誕祭のnoteを書かれたのは知っている。早く読みたい
藤井猛生誕祭|涓滴 @kenteki #note https://t.co/AKJD3FhgtZ
— 涓滴 (@kenteki) September 24, 2023
つまるところ
とにかく、まとめると沼田の少年が志した道の続きを、その少年から聞きたいのだ。
では、その沼田の少年を26年追いかける少年の文を読みに行きたいと思う。