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美容院へ行く日はいつも雨

朝から外の景色にもやがかかったように
白く霞むほど雨が降っていた。
午前は自宅から徒歩20分の職場への出勤、
午後からは美容院を予約していた。
私が美容院に行く日はなぜか雨が降る。
以前通っていた美容師さんにも
「いつも雨の日にきますね」
と言われてしまうくらいだ。

職場までの道のり、
強風注意報まで出るほどの風に
私は小さな折り畳み傘という装備。
案の定、吹き込んでくる雨に
パンツは膝上までぬれ、靴の中も大洪水。
タクシーに乗ればよかった。
なんて考えながら、到着するなり
履き心地の悪い靴をなんとかしたくて
靴下の上から足を覆う形でペーパータオルを
重ねて靴を履く。
パンツはどうしようもないので
業務をしながら乾くのを待つ。

同僚のCちゃんが予定より1時間以上
早く出勤してきた。
雨だから駅まで送ってもらう関係で
早くついたようだった。
Cちゃんに、朝からの惨事を愚痴って
少しスッキリした。

仕事を終え、お昼をCちゃんと食べ
美容院へ向かう。
その頃には雨は小ぶりになり
靴もパンツもすっかり乾いていた。

今回は初めて行くお店。
マンションの2階にひっそりとあり
中の様子が全く見えない重めのドアを
緊張しながら開ける。
とてもいい香りの素敵な空間が広がっていた。

座席に案内してもらい、簡単に希望を伝え
カットとトリートメントをしてもらった。

私は話すのが得意ではないのを察してか
とてもいい具合の距離感を保ってくださる方だった。
そして、仕上がりは希望通りで大満足。
気になっていた髪の広がりもおさまっている。

サロンで使われているオイルの
見た目と香りと質感が好みだったので
オイルも一緒に購入し、次回予約をして帰宅。

また次回も雨がふるのかな〜
と考えながら、
傘をさしながら坂道をのぼる。
いつもの帰宅時より
頭も足取りも軽かった。

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