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コロッケの想い出

先日某番組でコロッケ芸人という放送があり、数人の芸人がコロッケの魅力を語っていた。

最近は揚げ物を避ける傾向があるので、自分で作ることはなくなったけれど、実はコロッケ大好物。
子育て時代には、スーパーの惣菜コーナーで子ども用に…と5個入りを買って、自分で半分食べてしまうくらい。

ただ、最初から作るにはあまりにも手間暇かかる。
ジャガイモを茹でて潰して挽肉や玉ねぎと混ぜてこねて衣つけて揚げて…
最後にパンクしてしまった時はガッカリ。
その割にコロッケ一品ではおかずにならない。
作ると美味しいけど、なかなか自作はしないお料理なのね。

私の母は栄養士の資格もあり、料理はプロだった。
だから母の作るコロッケは本当に美味しかった。
ジャガイモのごろごろが少し残って、挽肉もたっぷり入って食べ応え十分。(先述の番組によれば、ジャガイモを潰しきらないのは東の文化らしい。)
一度にたくさん作ってくれるので、夜たくさん食べて次の日弁当に入るのも楽しみだった。
 
でも実は、コロッケには別にもう一つ忘れられない想い出がある。

それは高校の購買部で売られていたコロッケ。
確か小さなコロッケを2つ、ラップで包んだものだった気がする。

2時間目の授業が終わる頃、出来立てが購買部の店頭に並ぶので、ダッシュで買いに行くことしばしば。
出来立てホヤホヤなので暖かくて、しばらくカイロみたいに懐に抱えていた。
具材はほとんどジャガイモだけの素朴なコロッケだったけど、ソースの香りと揚げたての温もりが本当に幸せだった。

今でも地元のパン屋さんが卸す惣菜パンが地域のニュースになるくらい、美味しいものが揃う購買部だけど、あの素朴なコロッケはもう無いかなあ。

今でも時々思い出す。





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