痩せ姫とイチロー

殿堂入りというニュースで思い出したこと。
7年前の1月に「痩せ姫とイチロー」という記事を書いていた。
こんな文章だ。

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まず、タイトルについてだけど、痩せ姫とイチローの体脂肪率が似てるとか、そういう意味ではない。
野球では成績の良し悪しを「打率」とか「防御率」といった数値で比較したりする。何打数で何本ヒットを打ったとか、9回あたり何点で抑えたとか、そういう数値だ。
ピーク時のイチローは打率3割が当たり前だったし、優秀な投手は防御率1点台2点台でしのぐ。ただ、この手の数値は、ちょっとした不振によって、一気に悪化してしまうので、ハイレベルな安定感が必要だ。
体重20キロ台やBMI12以下といった、極限的な痩せの維持もまたしかり。今日ふと、何人かの痩せ姫の苦闘を見て、そんなことを考えた。
ちょっと食べすぎただけで、体重は増えるし、それを減らすのは、痩せ姫でもなかなか大変なこと。しかも、痩せ続けていけば、健康面のリスクが高まる。ある程度のところで満足するとしても、どんどん痩せていく時期ほど「維持」には快感がないのでは。
痩せ姫にはアスリート的なところがある、というのは常々感じてることだけど、想像を超えたその苦闘に思いを馳せ、改めて、リスペクトしたいと思った。

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野球の殿堂入りとは違うけど、僕のなかの「心の殿堂」というものがあるとすれば、そこにぜひ名前を刻みたい痩せ姫たちがいる。
自分にとっての生きる価値観すら変えてしまうような、素晴らしい存在。
今日は彼女たちを思い出しながら、来し方行く末を考えるとしよう。


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