ガリガリなのに、太って見える。
摂食障害について、啓発する目的で製作された、海外の有名なCM映像。
最初は、鏡の中の女性(太った姿)だけが映ってるんだけど、カメラがしだいに引いていき、じつは、かなり痩せてる女性が、鏡で自分を見てる構図だとわかる。
つまり、ガリガリに痩せていても、太って見えてしまう、という、摂食障害における「認知の歪み」を、こうして表現してるわけだ。
でも、この写真を見てて、別のことを考えた。CMの意図をあえて無視して、ただ単純に、二つの体型を見比べたとき、世の女性たちは、どう思うんだろう、って。
たぶん、どっちにもなりたくない人、が多数派で、あんなに痩せるくらいなら、太ってたほうがいい、と感じる人も、少なくないと思うけど…
あんなに太るくらいなら、ガリガリのほうがいい、と感じる人も、けっこういるような気がする。
もし、僕が女性だったら、そう感じる可能性が高そうだ。
(初出「痩せ姫の光と影」2010年5月)
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