成人式と同窓会(前篇)
(初出「痩せ姫の光と影Ⅱ」2021年1月 ※痩せ姫たちの実話を参考にしながら、ブログ風にまとめたフィクションです)
昨日は成人式でした。そして、今日は中学の同窓会。思ってた以上に疲れたので、帰宅後、過食嘔吐して気持ちをリセットしました。
まず、成人式。
着物を選んだときも大変だったけど、それ以上に苦労しました。半年前はまだ32キロくらいあって、それでもサイズが合うものがなかったんですよね。
おかげで、レンタルで済ませるつもりが、特別に仕立ててもらったものを購入するハメに。親は「一生に一度の晴着なんだから」と言ってくれたけど、申し訳なさ、ハンパなかったです。
また、お店の人からは「これでもまだサイズが合っていないので、成人式までにもう少し太れるといいですね」と言われました。そのときは「そうですねぇ、がんばります」って答えましたが、結果は逆に。最近はだいたい27キロ台です。減ったといっても、5キロくらいなんだけど、この5キロが意外と大きかったみたい。着付けにものすごく時間がかかって、担当の人に迷惑かけちゃいました。
着物に合う太さにするために、分厚いタオルを何枚も巻いて。
「本当に細いわね。普通だと2枚くらいで済むのに。こんなに巻かなきゃいけないなんて、たぶん最高記録だわ」
なんて言われて、ちょっと嬉しかったり。帯を結ぶときも、
「きつくしても大丈夫? 腰ひも一本結ぶのも心配な細さだから、着付けをしてても怖いくらいよ」
と、気をつかわれまくりでした。
でも、わたし的にはあまりタオルは巻いてほしくなかったです。わざわざ太く見せる必要はないし、その分、重くて体にも負担になりそうだったから。実際、着物でいるあいだ、ずっと苦しかったです。
そのせいか、市長さんのお話も覚えていないし、友達との会話にもあまり集中できませんでした。
それでも親が喜んでくれて、一緒に記念写真も撮ったりできたから、よかったのかな。親はわたしが痩せたことが心配らしく、成人式の前に死んじゃうんじゃないかとまで思ってたそうです。なんか、大げさですね。
そうそう、大げさといえば、小中といちばん仲のよかった友達に、
「すっごい痩せたけど、どうしたの? まるで別人じゃない。一瞬、誰だかわからなかったよ」
と言われました。この子とは、今日の同窓会でも会って、いろいろおしゃべりしたんですけどね。
長くなりそうなので、今日のことは改めて書こうと思います。
おやすみなさい。