痩せたい心と太りたい体(su-zさんへ)

ブログには、初コメですよね。ありがとう、という感謝とともに、あの記事を選んでコメしてくださったことに、感動しています。
拒食によって飢餓が進むと、人間の体は骨を作るのをやめ、かわりに、骨の中にまで脂肪を溜め込もうと必死になる、というあの研究結果は、摂食障害という病気の、底知れない深さを、何より示していますから。ブログを通して、底なし沼のような病気の本質を、身をもって伝えようとされてる方ならではの反応だと、感じ入ってしまいました。
人間は、心と体、精神と肉体が分裂してるんでしょうね。
今日のお昼に書かれていた記事も、まさに本質的というほかなくて。過食嘔吐者にとって、食物は麻薬だ、とおっしゃってましたが、麻薬以上に厄介なのは、食物が生命維持に不可欠なため、完全に断つ、という治療法が不可能なことだと思います。
su-zさんの、戦い続ける心と体が、少しでも平和へと向かうことを、願ってやみません。

(初出「痩せ姫の光と影」2010年12月)


su-zさんへのコメ返として書いた記事。彼女は元・フードファイターで、当時、大食い番組の舞台裏などをブログに書き、話題になっていた。コメントが寄せられた「あの記事」とは「骨と脂肪、終わりなき闘い」という8月に書いたもの。彼女のコメントはこういう内容だ。

・・・「食べたい」「生きたい」と足掻き、骨にまで脂肪を蓄えて抗う肉体と、「まだまだ痩せたい」と際限無く求めてしまう精神の戦い。そんなイメージが浮かび上がってきました。私の中にも、それはあります。・・・

コメ返記事までここに載せ始めるとキリがないのだけど、心と体の分裂、その闘いというのは、痩せ姫の生きづらさの本質だとも思うので、取り上げてみた。

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