「異常」を指摘する人は偉いのか~かすみ嬢の居場所(6)
しばらくのあいだ、ツイッターをお休みします。
受験が終わって、いろいろと落ち着くまでのあいだ。だから、ひと区切りとして、今の気持ちを書いてみる。もしかしたら、激しいことも言ってしまうかもしれないけど、お許しください。ここは私が私のために「痩せることについて独り言つところ」なので。
以前、可愛がってた親しかった子に言われたことがある。「かすみさんは変わっちゃったんだ、って思いました」って。あんなに痩せて、痩せた私が恐ろしくなったのだと、近づきたくなかったのだと。
その子のことを否定しようとは思わない。間違った判断じゃないかもしれない、世間一般的には。でもね、でもね、そうやって言われた私はどうすればよかったの。「そうね」って認めてあげなきゃいけないの。痩せたい私を否定しなきゃいけなかったの。私はね、私なの。どんな体重になったってどんな身体でいたって、私は私なの。
なんでそんなこともわかってくれないの。今でもこんなに痩せたい。もっともっと痩せたい。私と同じように思い続けている人は、日本だけでもこんなにいるってのに。
別の人には、こんなことも言われた。
「自分でも、異常だって気づいてるよね? 最近、異常だよ。どうしちゃったの?」
痩せていったら、人は二極化するよ。みんなそれなりに離れるけど、それでも近くにいて見守ってくれる人と、完璧に見捨てて遠ざかる人。太った私なら大丈夫で痩せた私なら受け入れる。そんなのおかしくない? 近しい人は、痩せてもそっとしておいてくれていた。さして仲も良くない子はずかずか踏み込んできて「異常」を指摘してきて、私はそれがすごく嫌だった。
何をもって「異常」だなんて他者から指摘されないといけないのか。他人を、ここまでが普通でここからは異常だって線引きするほど偉いのか。私からすれば、太っていてもそれを何も気にすることなくのうのうとしている、あなた達のほうが異常にさえ見えるのに。でも、それを指摘することはないのに。
「普通」だと認めてほしいわけじゃなくって、ただただ、邪魔をしないでほしかった。世間一般の「普通」だった私も認めてくれなかったくせに、何を言っているのだと、ようやく見つけた私の生き甲斐を奪うつもりなのかと。
怒りを覚えつつも「そんなことないよ?」「わかってるよ、大丈夫」って、へらへらしながら返すことしかできなくって、そんな自分がとても嫌だった。
でも、友人関係は、たがいに距離をとってあきらめればいい。
最悪なのは先生。義務がつきまとうから、肝心な時は助けてくれなかったくせに、体重を無理に計らせたり、毎昼休み呼び出したり、親と勝手に連絡とったりしてた。
それでも、痩せ姫レベルになれば、気持ちのいい人間付き合いができるんじゃないかな。姫は、妖精みたいな姫は、そっと守ってあげる存在でしょう。私もそうなりたかった……!
落ち着くまでは、ツイッターも開きません。次にお目にかかるとき、なりたい私に少しでも近づけてるといいな。