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他人の作品の正しい『パクり』方

イラストレーターとして技術を向上させるには、他人の作品を参考にすることが最も効果的な方法の一つだと言われています。

めっちゃ誤解を招く言い方をすると『パクる』ということです。

ただ、これは他人の権利を侵害しようという話ではありません。

『パクる』というと印象が悪いですが、実際、多くのイラストレーターやアーティストが先人たちの作品を模倣することで技術を磨いていますし、芸術家や浮世絵師も師匠に弟子入りし、その師匠の作品を模倣することで技術を磨いてきました。

「学ぶ」とは「真似ぶ」という言葉から来ているというように、先人の真似をすることで、自分の技術を上げていくということはとても重要なことです。

現代のイラストレーターに大きな影響を与えているさいとうなおきさんの動画でも、一人の尊敬する絵描きさんの絵を3ヶ月間その絵描きさんになったつもりで3ヶ月間絵を描き続けることで爆速で絵が上手くなるという方法をオススメされています。

つまり、『パクる』すなわち、模倣すること自体は問題ないどころか、胸を張ってイラストを上達させるための必須技術だと言えます。


しかし、ただ単に模倣するだけでは何らかの問題が起こる可能性があります。

まず、他人の絵柄や雰囲気をそのまま真似ることは避けるべきです。

特に、その時に流行の絵柄影響力がある作家の模倣は、別人が描いたものでも、元の作風のイラストレーターが制作されたと誤認される場合があります。

皆さんも
「あれ?この作品⚪︎⚪︎さんが描いた絵だと思ったら、別の人の作品だった」
「全部同じ絵に見えてしまう・・・」

みたいな経験をされたことは1度や2度ではないと思います。

もちろん絵柄そのものには著作権は存在しないので、法律を侵すリスクは高くありません。

ですが、意図的に誤認させるためにやってるのでは?と邪推してしまったり、オリジナルの作者や、そのファンの心象は決してよくないはずです。


では、どのように他人の作品を参考にすればよいのでしょうか。

ここで提案したいのが「系譜を辿る」という方法です。

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才能なしイラストレーターの生き残り戦略

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