【本】藁を手に旅に出よう(新人研修編)

2020年末、僕は初めて転職をしました。
転職をして複数の企業を経験したことで、自分が将来やりたいことは何かを向き合う時間が増えました。
そんなときに出会った本がとてもよかったので、頭の整理を兼ねて紹介です。

紹介したい本

紹介したい本は『藁を手に旅に出よう』です。
内容を簡単に紹介すると、キャリアや働き方が、有名な寓話になぞらえて展開されていきます。
「オオカミ少年」「裸の王様」「わらしべ長者」といった、多くの人に親しみがある寓話が少し違った切り口で取り上げられ、ストーリー形式で語られるため、とても読みやすいです。
第一部の"新人研修編"と第二部の"3年研修編"から構成されており、今回は新人研修編の中で自分に響いたお話を紹介します。

ウサギと亀

解説するまでもなく、一歩ずつ努力を積み重ねることの大切さを描いた寓話ですが、筆者は異なる視点から問いを投げかけます。

"はたして亀はウサギとかけっこの勝負をしたことが最適だったのか。"

亀の得意な泳ぎで勝負すれば、ウサギ相手に楽勝だったのではないか。
ここで筆者が主張しているのは、2種類の努力です。

  1. 適したフィールドを戦略的に考えて選ぶ努力

  2. フィールドの中で頑張る努力

"戦略的に考える"とは、論点を網羅し、長い時間軸で考えることを指します。

世の中では2番目の努力ばかりに目が行きがちですが、1番目の努力も重要です。
ウサギと亀の場合でも、亀が頑張ったのはフィールドの中での努力です。

適したフィールドには、得意不得意や好き嫌い、流行等、さまざまな要素が影響するでしょう。
簡単に答えが見つかるものでもありません。

僕自身、現在はソフトウェアエンジニアという肩書きで仕事をしていますが、学生時代は経営学を学んでいました。
将来、事業開発に関わっていくためにまずは裏側の仕組みを知ろうと考えて、エンジニアの世界に飛び込みました。
ソフトウェアの世界は広く深く果てしなく、日々刺激に満ち溢れている一方で、本当にやりたい仕事は何かを日々問い続けています。

終わりに

本記事では「ウサギと亀」の話を紹介しましたが、どの寓話も面白く、人や読む状況によって響く話が変わってくると思います。
休憩の合間の気分転換として読めるくらい読みやすいので、ぜひ読んでみてください。

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