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認知症の人が調理などで小集団を作るときの工夫点について
認知症の方に集って頂いて、料理をしたり、という時に、どなたかは関心を示さなかったり、何が不快だったのか怒り出してしまったり…いろいろなことが想定されますよね
作業療法士は、作業活動を支援することが仕事で、集団を活かした作業療法を展開したりもします。今回は、作業遂行を支援する小集団づくりの際に熟練した作業療法士がどのような工夫をしているかご紹介します
参考にした文献は、西田征治他 2011 「認知症者に対する生産的作業の遂行を促進する支援技術に関する研究ー熟練作業療法士へのインタビューを通してー」広大保健学ジャーナル10-1:6-13
まず、認知症の方の作業上の問題としては下記があげられます。
導入時:拒否、説明を嫌がる
実行時:身体的問題:巧緻な作業が難しい、転倒
認知的問題:開始しない、途中でやめる、適切な順序でない、道 具を選べない、危険を予測できない、他者への配慮 ができない、ペース配分ができない、衛生面に留意 しない等
終了時:終了しない
終了後:仕上がりが悪い、仕上がりの悪さにショックを受け、次の参加を 拒否等
そうした問題を解決し、気持ちよく作業を行って頂くための熟練OTの工夫は以下のとおりです。
導入時:誘い方の工夫、作業の説明の工夫
実行時:
①小集団形成の方法と進め:小集団形成の工夫、1つの作業を小集 団で進める工夫
②作業実行中の支援:環境・時間調整、言語的手がかり、視覚的手 がかり、直接介助による手がかり、聴覚・嗅 覚的手がかり
終了時:作業終了の進め方の工夫
終了後:作業終了後の工夫
論文にはそれぞれに具体的な対応の方法が書かれてあります。ぜひご一読をhttp://doi.org/10.15027/33562