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認知症の人の転倒予防のリハビリテーション
参考・引用文献は、武藤芳照・鈴木みずえ編著2014「認知症者の転倒予防とリスクマネジメント 第2版」日本医事新報社 pp161-163
〇リハビリテーションの効果について
認知症者に対する認知機能向上効果の有用性については明確な報告がないが、廃用症候群などの二次的な症状の進行を防ぎ、残存機能を高めることがリハビリて―ションの価値となり、結果として転倒予防につながる可能性がある。
〇認知症のタイプと転倒の頻度
認知症のなかでもレビー小体型認知症は、多彩な精神症状、身体症状、薬剤の過敏性などにより、転倒が問題となりやすいといわれる。
〇リハビリテーションの実際と方法
運動による認知症に対する予防効果は、身体活動量が多い高齢者ほど認知t機能が低下しにくいという報告あり、総じて身体活動量と認知機能には相関があるとされる。
高齢者における認知機能と転倒リスクの関連から、課題遂行系の機能評価が転倒リスク評価として信頼性が高いことが示されており、課題遂行機能への取り組みは転倒リスクを減少させるといわれている。
しかしMMSEが19点以上と以下だと少し結果が異なり、19点以上の人には効果があるが、以下の人には効果がないという結果もある。
また、認知症のみを対象としたリハビリテーション介入では、有意な転倒予防効果は認めないともされている。