認知症の人の転倒によるADLを予防する新しい転倒予測スコア(みまもりスコア)
参考・引用文献:小室元2010「新しい転倒アセスメントスコア「三森スコア」の開発と検証.ここまでできる高齢者の転倒予防―これだけは知っておきたい基礎知識と実践プログラム―」武藤芳照総監.日本看護協会出版会p140
認知症高齢者は、神経症状をともなうため歩行やバランスの障害をきたしやすく、高次脳機能障害によってもその危険が増す。また、BPSDにより安全に配慮した行動が難しくなる面もある。BPSDの緩和のため向精神薬が用いられることもあり、さらに危険が増す。
以上から、転倒・転落リスクアセスメントが不可欠となる。
また、そうした情報を日頃から家族と話し合っておくことにより、信頼関係の構築にもつながり、もし転倒が生じてしまった際にも家族との連絡調整がスムーズになされることにつながる。
「転倒によるADLを予防する新しい転倒予測スコア(みまもりスコア)」はケアのなかで簡便に観察できるツールである。下記の項目を観察し、点数化をする。
1.ベット端坐位での足上げ(できる・できない)
2.ベットで端坐位から立位を取る(できる・半介助・できない)