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認知症の人へのリハビリテーション・作業療法(概要)
認知症の人へのリハビリテーション・作業療法は、認知症の人の多角的な理解と方法から介入を行っていくので、その概略を以下に示します。
参考・引用文献:松下太2017「認知症の人へのリハビリテーションアプローチによる生活行為とQOLの改善ー作業療法を中心にー」森ノ宮医療大学紀要11:25-32
○認知症の症状とリハビリ
認知症の症状を、中核症状と周辺症状に分けて捉える。中核症状はいわゆる脳の機能低下により生じるもので、見当識障害、思考・判断・遂行機能などがあげられる。周辺症状は、心理・行動症状(BPSD)とも呼ばれ、幻覚・妄想、徘徊、暴言・暴力などの症状である。前者は完治しずらいが、後者は、薬物療法や適切なケア、リハビリによって軽減や増悪をするので、リハビリの目的の多くは、後者への対応ということになる。
○認知症の進行とリハビリの内容
一人ひとりの状態と目標に併せて適切な内容を選ぶ必要があるので、下記は一般論であるが、重度になるほど介入は難しくなり、運動療法は他動的なものが増え、ADL訓練や狭義の作業療法は実施が難しくなる。その代りに非薬物療法が実施される。それについては詳細を下記に記載する。
MCI:
運動療法・日常生活活動(動作)訓練・作業療法(狭義)
予防的観点から運動療法や記憶トレーニング、計算等の学習課題を取り入れるとよい。
軽度:
運動療法・日常生活活動(動作)訓練・作業療法(狭義)
ごく軽度の場合には、MCIと同様に予防的リハが適用になる。
各種の非薬物療法(広義の作業療法)
中等度:
運動療法・日常生活活動(動作)訓練・作業療法(狭義)
各種の非薬物療法(広義の作業療法)
重度:
運動療法・日常生活活動(動作)訓練・作業療法(狭義)
各種の非薬物療法(広義の作業療法)
○認知リハを効果的に進める方法
誤りなし学習:間隔伸長法、手がかり消去法
○ADL訓練を行うときの注意点
(観念運動)失行が生じるようになるため、意図的に動作が行いずらくなります。したがって手続き記憶を用いた自動的な行動として引き出す工夫をするとよい。
認知症の人自身が居宅でどのように動き、何をして過ごし、何に興味や関心があるか、家族との関係はどうかなどの情報を把握し、認知症の人の思いを含めて聴取し、それを踏まえたアプローチが重要である。
○認知症の人に対する非薬物療法(広義の作業療法)
1 認知に焦点をあてたアプローチ
リアリティ・オリエンテーション他
2 刺激に焦点をあてたアプローチ
芸術療法、動物療法、園芸療法他
3 行動に焦点をあてたアプローチ
行動療法他
4 感情に焦点をあてたアプローチ
回想法、バリデーション、ユマニチュード?他