【16歳 07月のアオハル】
中型の免許既に取っていたが、NC21型では無く、雑誌発表してたプロアームを搭載したヤツが欲しかった。←単純に目標額行ってなかっただけ
中学から付き合ってたカノジョとは既に自然消滅(向こうは共学)になってた。
免許を取ってから最初の愛車は、後期型クレイジュタクトのイエローだった。
高校のパイセンは、前期型のブルーだったのでクレイジュ良いかも・・・で、買ってしまったわけで。
シングルステップだとか、DJ-1Rのチャンバーとか、見た目ほぼヤンキー仕様。
夏休みにバイト先の側にすんでたUCDパイセンと、富士スピードウェイに原チャリで行こうという無謀というか、原動機付きを手に入れたら何でも出来るというティモンティ高岸に取り憑かれた高校生。←まだ、高岸なんてオタマジャクシにもなってない時期
LD500Mileに焦点当てて、族のツーリングかよ?な状態
単車の免許自体、一発退学だったから、UCD先輩と僕だけの秘密。
前日の夜中、25時だったかな?待ち合わせた国道沿いのコンビニから真夏の大冒険。
今だったら、50㏄の原チャリで、神奈川越えて富士スピードウェイなんてバカの極み。
何度か、族の集団を感じて、横道に逃げ込むし、リミッター外してるとは言え、ヤバそうな道ではスピード出せず・・・ 熱帯夜のメットの中は汗ダラダラ(乾かしたら臭いヤツ)
FISCOの正門前は既に開けられて、都内ナンバーの原チャリに驚いたりしてる車を横目に金払って入場。
スタンド裏に原チャリ止めた時点で死亡。
スタンドの席で朝のウォームアップ爆音を聞きながら爆睡する二人←バカ
で、気がついたらスタート一時間前で、興奮すると時間の流れは速いモノで、いろんなトコでレース見て、気がつけば夕方・・・
流石に元気な十代でも、これから帰路にあの距離・・・ と考えるとエンジンかけたら意気消沈。
で、正門まで続く赤い蛍の群れを見ると、〝はっ!〟と気づかされる。高速無い上にR246の鬼渋滞。車の渋滞は無いが、トロトロ走るクルマの横を走るのは命がけ・・・
もうね、行きの状態でも無謀と思ったのに、帰りは泣いた。メットの中で人知れず泣いた。朝が乾いてるから臭い中で泣いた・・・
まだ始まってないけど、24時間テレビのランナー以上に泣いた。
夜中に横浜を感じた時は眠かった。寝たら死ぬ!と思いつつ、右側見てもマリンタワーの赤いランプが見えるだけ・・・ みなとみらいとか、あぶなそうな刑事なんていない横浜。
流石に六郷橋越えて、都内になるとホームグラウンド。そして大田区の僕は直ぐおうち。
ウチから、原付で30分無い距離のUCDパイセンはウチで力尽き、夕方まで爆睡した。
もう2度と、原チャリでFISCOに行こうなど言わなかった。
が、数ヶ月後、これ以上の苦難を僕は味わうコトになるとは思わなかった。