もはやただのどうでもいい話⑥

手術台の前で手術着に着替えます。パンツ一丁。(寝てる間にパンツも脱がされてました。)
お医者さんは少し離れたところで、後ろを向いていました。お気遣いありがとうございます。
いよいよ手術台へ。よっこらせ。
ガス麻酔?だったんですけども、
看護師「麻酔が強いので、点滴してるところがけっこう沁みるけど、痛い!と思ってる間に治まりますからね〜」
ロビ「はーい」
!!!
いってぇ!めちゃくちゃいってぇ!
マスクしている私は看護師さんに目で訴えます。
看護師「あらら、痛い?ごめんなさいね、すぐ治まりますからね。」
と言いながら、腕を摩ってくれました。優しい。看護師さんありがとう!・・・いってぇ!全然治らない痛いです!痛いで・・・zzZ

看護師「はい!ロビさーん起きてー!終わりましたよー起きてー!ロビさーん!自分で呼吸してー!」
ロビ(え?呼吸?)
看護師「吸ってー吐いてー」
ロビ(吸ってー吐いてー吸ってー吐いてー)
看護師「大丈夫ですね。じゃあ人工呼吸器外します。」
ロビ(え?寝てる間に外してくれるって言ってたよ!?)
ロビ「おえええええ」
医者「ロビさん、石入ってなかったわ」
ロビ「え?」
医者「とったやつ見る?」
ロビ「見ます見ます。」
医者「はいこれ。」
袋に入った私の内臓は水で戻したドライイチジクと焼肉屋でよく見るレバーでした。
ロビ「先生、これ重さどれくらいあります?」
医者「5gくらいかな」
ロビ「軽!誤差じゃないですか。」
医者「胆嚢とったくらいで体重変わらないから。」
ロビ「ちっ。」
医者「あ、本当は4カ所穴開けるとこ、3カ所でやったから。傷跡少ないよ。」
ロビ「おおー先生、流石でございます。」
看護師「はーい、じゃあ病室戻りますねー。」
私はすっかり麻酔から覚めていたので、そこのけそこのけと病院内をベッドに乗せられたまま移動するのが恥ずかしかったです。

とにかく今日1日は動かないでくださいと言われたんですが、これが凄く辛かったです。起きあがっちゃだめ。寝返りはOKだけど、おしっこ用の管入ってるし、腕には点滴だからそんなに激しくは動けません。
私は腰が痛くて。動けない状態にイライラしていました。旦那さんは待ってる間に病室で仕事。
ロビ「私、これ我慢できなかもしれない。どうしよう、我慢できないかもしれない。」
旦那「我慢できなかったとしても、どうしようもないから。」
ロビ「いや、マジで。」
旦那「うん、マジで。」
ロビ「何時間経った?仕事捗った?」
旦那「何時間も経ってねーよ。今始めたとこだよ。」
ロビ「は?」
旦那「病室戻って来て1時間ほどしか経ってないから。」
ロビ「もう夜になったくらいの感覚だよ。」
旦那「夕方にもなってないね。」
ロビ「絶望しかないわ。」
旦那「絶望するほどのことじゃないから。」
ロビ「ずっと寝かしておいて欲しかったな。ほんで目が覚めたら退院。」
旦那「無理だろ。」

点滴がとにかく痛くて腕を摩り続けるのがだるかったです。寝れないし。
点滴を変えようとやってきた看護師さんに、もう点滴嫌だと伝えたところ1食目のご飯食べきったら、最後の点滴を免除してもらえることに。やった!
大量の無味のお粥必死で食べました。つら。みんなこっそりふりかけとか持っていくって言ってた気持ちが分かりました。

1週間後に病理の結果が出たのですが、結局私の胆嚢の中に石はおらず、癌も見つからず。胆嚢の壁が分厚くなって、正しく機能せず炎症を起こしていただけでした。腫瘍マーカーの値も正常値には戻らず、先生曰く
先生「体質かな。」
ロビ「これ手術しなくてよか・・・」
先生「なんでもないこと分かって良かったね!」
ロビ「・・・はい!」
先生「でも、今後も検診はちゃんと受けてね。体のどこにも癌がないと分かったわけじゃないから。」
ロビ「はーい。」

結局私の癌騒ぎは単なる胆嚢炎でした。大腸も肝臓も正常。
良かった良かった。
退院してしばらくは、おへそから血液混じりの滲出液が出てプチパニックになったり、ひどい下痢をしたり便秘になったりしましたが、今はすっかり落ち着いています。
炎症を起こしていた胆嚢を取った為、長年たまーに食べすぎたりした時にお腹が痛くなったりしていたんですが、それも無くなりました。
良かった良かった。

長々と書いて来ましたが、最後まで読んでくださった方いらっしゃいましたら、本当にありがとうございます。
ロビン!はすっかり元気です。
今年はもう公演予定ないですが、来年やりますよ!どなた様も是非会場に足を運んでくださいね!