キッズデーとは

小さいお子様を連れて観劇頂ける回としてキッズデーを初めて設けたのは天の敵というお芝居の時でした。
初のキッズデーに役者達は戦々恐々としていたんですが、蓋を開けてみれば大惨事!客席上手側にキッズが集まりどったんばったん大騒ぎ。舞台のへりに腰かけてお客様ににっこりと愛想を振りまくかわい子ちゃんキッズを回収したと思ったら、今度は別のキッズが舞台に上がって上手袖に。袖からキッズを回収していると、お母さんの膝の上で「おっぱい触りたいの唄(キッズオリジナル)」を熱唱するキッズ。役者の台詞を真似するキッズ。どのくらい大きな音で足踏みできるかを探求するキッズ。人体を登ることに執念を燃やすキッズ。そんなキッズ達に舞台上の役者は勿論、舞台監督をしていた私や、キッズを連れて来てくれた保護者のお客様、そして、居合わせた他のお客様達までもの色々なモノが試される回となったのでした。
その後のキッズデーではそこまでキッズを楽しむことはないので、今では伝説の回となっています。

現在のキッズデーは「観劇マナーゆるゆるの回」とご案内することが多いです。上演中の飲食OK!お手洗OK!息を殺してお芝居を静かに楽しむというより、おうちのリビングでTVを観ている感覚に近い状態でお芝居を楽しんで頂けますよっていう感じです。
キッズデーが気楽で良いという、キッズデーファンの方もいらっしゃいます。
勿論、毎回伝説の回になる可能性は十分にあるので、それは耐えられんという方は通常の回がオススメです。

キッズデーって具体的に何?バブバブちゃんも来ていいよってこと?と思っていらっしゃる方に届くと良いな。