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心拍確認の日

不妊治療をされている方にとって、不快な内容になると思われるので、見るのを控えていただいた方が宜しいかと思います。もしくは、フォローを外していただいても構いません。遠慮なくお願い致します。
私も不妊治療がうまくいかない日々で、他人の陽性判定などの話はあまり聞きたくなかったので。





いよいよこの日が来ました。
2週間前の胎嚢確認は無事にできたものの子宮内出血、絨毛膜下血腫を認め、「切迫流産」と診断され自宅安静を強いられたこの2週間。
家事程度は良いって言われたので、重たいものをもつ以外の作業はこなしていたが、、終始身体のほてり・頭痛・空腹時の気持ち悪さ、匂いにやたら敏感、眠気だったりと・・・今までに起こったことのない自分の体の変化に全く対応できず、でも抗えず、グダーっとなるばかりの毎日。
唯一の楽しみである3食の食事すらまともに取れない。日によって、その時間によって食べたくないもの、食べたいものがゴロゴロ入れ替わる感じ。唯一毎食食べられるものは柑橘系の果物。今だと桃やキウイが美味しい。この世に果物があって本当にありがとう。って思うくらい果物に助けれられる毎日。

私、今までランニングや自転車、バレーやカヌー、登山などアクティブに日々過ごしてきたわけでして。その趣味を夫とも共有しながら楽しんできました。なので、妊娠発覚後の私の変化に夫もついていけず、
最初なんか、夫「思い込みちゃうん?」なんて酷い一言。
全然自分の状況を分かってもらえず、妊娠に対して無知な夫。
なんとかしんどいことを伝え続けていると、ようやく分かったようで、率先して家事をしてくれるようになりました。
全ての妊婦さんがこのしんどさを(もちろん個人差あり)踏ん張り、あの凄まじい出産を乗り越え、母親として子供を育てる行為をされている姿に頭が下がります。

そんなことを思った、この2週間。
2019年の流産があるので、心拍がみえなかったこともなんとなく想定し、
気持ちを落ち着かせながらクリニックに向かった。

平日だったせいか、クリニックは人が少なく、なんと予約時間より早く内診室へ呼び出しがあった。

ドキドキドキ・・・・・・・・・・・・
ふーーーーー
(何があっても受け入れる)と念じる。

内診開始。
・・・・・・・
先生「順調に大きくなっていますね。これが頭かな?」
私「(頭と言われたらそう見えるのかな?うーん、でもわかりにくい)順調で良かったです。」

先生が言う前にエコーで胎芽の中心部が微妙に揺れているのが見えた。
(もしかして!?)
先生「心臓も動いていますね。心音聞いてみましょか」
ドクっ!ドクっ!ドクっ!
(おそらHR160くらいの頻脈ペース!)


6W6d  CRL10.5mm


私「よかったです、ありがとうございます」
先生「あと、子宮内の出血の改善していますね、ここ一部残っていますけど。だいぶ吸収されたんだと思います」
私「そうなんですね。一部まだ残ってますか・・・」
先生「では続きをドクタールームで話しましょう」

ということで、ひとまず心音が聞けた感動に浸る。


ドクタールーム
先生「この数週でこの大きさは順調だと思います。でもまだ一部出血があるので、仕事は無理しない方が良いかな。」
私「わかりました。では、仕事は休みます」
先生「そうした方が良いかな。では、診断書を書いときますね。次は2週間後に来てください。それでクリニックは卒業です。それまでに出生前診断のことや紹介状書くので次の病院を決めておいてくださいね。」
私「わかりました」
私「あと、先生・・・まだ流産の可能性はどのくらいありますか?」
先生「そうですね、この時期でもまだ15%くらい流産のリスクはありますので、くれぐれも無理ないように。甲状腺の病院も近くに移してもらった方が良いのでは?」
私「わかりました。ありがとうございます」


というわけで、無事に心拍確認ができました。
リスクは背負いながらも、一つ一つ壁を乗り越えていく。

力強いあの心音を聴けたことが何よりも嬉しかった。

結婚した11年前なんか、こんな日が当たり前に来ると思っていた。
それが私には来ないと判明して、治療を初めて3年。
3年前に流産を経験し絶望した日々。
妊娠していた人達がまともにみれなかったし、妊娠した友達とは距離を置いた。
あの頃からどれだけこの日を待ちわびていただろうか。
心拍確認ができずに流産を経験した私にとって心拍確認は
大きな一歩。
まずは無事に安定期まで育ってほしい。
ただそれだけです。

この noteには、色んなフェーズで不妊治療を頑張っておられる方がいる。noteを始めたのは流産してから。あの時の思いを何かに残さなければ自分が壊れると思い立ち、noteを始めた。フォロワーさんそれぞれの投稿に共感し、しんどい時でも気持ちが救われたし、自分が自分のままで良いって肯定できたのもこのnoteがあったから。

フォロワーさん、全ての方がうまくいきますように。
心から願っております。

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