秋を迎える
水曜日は在宅の日だ。
1人暮らしの私は仕事の電話がかかってこない限り1日誰とも喋らない日になる。それはそれで新鮮だけれど、それってどうよ、と思っていたら素敵なnoteを書く方と巡りあい興奮した。
「あなたここにいたのですね」
メガネが見当たらずないないと必死になって探している時に、同じく少し前にないないと必死になって探したが結局見つからずじまいのまま、まあいつか出てくるだろうと放っておいたノートに出会ったときと似た気持ちがした。「これですこれです確かに私はこれを探していました!」と違うものを探していた時に予期せぬ探しものが見つかったときの興奮を久々に味わった。
「大切なものは、失くさないようにしまっておくのが良いですが、こういう風な出会いなおしも、そのものの価値を再認識するという意味で、ありかもしれませんね」と先生風のコメントを自分にかけてやった。
水曜日の発語量は減るが、季節は秋だ。
1番好きな季節は?と聞かれれば迷いなく秋と答えるようになって4年目に入る。
そんな私の秋3選をご紹介💁♀️
まず秋が来た!!!と感じたら外にでる。秋晴れの見事なピクニック日和の日なんかは、家にいるのが勿体なくて、そそくさと家を出て公園のベンチで本を読む。あったかい太陽のもと、乾いた風を頬に受け、時折澄んだ空を眺めながらする読書は本当に気持ちがいいものだ。(芝生の上だとなお気持ちいい)秋になると毎年読みたくなる本は決まってばななさんのデッドエンドの思い出。秋の美しさを閉じ込めたような本で、それこそ外で読んだらもうどっぷり秋だ。
そして秋は香水が似合う。
前の秋に着ていたニットからふんわり去年の香水の香りがただよってくると思わずドキッとする。コーヒーも街ゆく人のまとう香りも、いつもよりいっそう深く濃く感じられる秋は1番嗅覚が冴え渡る季節で、すぅっと深く吸い込む空気で秋がいっぱいに胸に詰まる。今年も鼻をくんくんしながら街を歩く予定。(ちなみに秋のローソンのホットコーヒーのカップは芸術的美しさで捨てるのがためらわれます。写真ははや3年前のもの)
最後に爪にはボルドーをのせる。
あるときスーパーでおばあちゃんがボルドーのネイルをしてブロッコリーをつかんでいて、その鮮やかさに釘付けになってからというもの、秋は爪からボルドーを取り入れることにしている。爪がボルドー色だとなんとも妖艶な感じがしてこれも秋さながら、という心地がして大好きだ。私も絶対70になってもネイルするんだ。(あのおばあちゃんはいくつだっんだろう)
さっき秋服を新調したいなと思ってZOZOをみていたら、スウェットライクニットとニットライクスウェットがあってしばし混乱した。人生は後半戦が大事だから後ろが本物だ、とよくわからない思考で後ろだけに集中し区別することに成功した。スウェットライクでもニットライクでもないただのニットをカートに入れた。私の秋はまだまだこれから始まる。