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#0004 「ライターズ・ブロックと共に住まう」 第4回
ライターズ・ブロックと共に住まう
(第4回)
自由に書けたら、という葛藤
どうも、於兎沢です。
昨日はラジオ配信アプリのほうで活動がありました。
提出した掌編を朗読企画で読んでいただいて、また、ほかの5名の作家さま方の作品が朗読されるのも聴けて、大変有意義な時間を過ごしました。
19時半スタートで終わる頃には日付も変わるくらいですから、へろへろですけれど。
アレコレ考えさせられました。
もうすこし、制限をとっぱらって、自由に書けたら――などと、感じている抑圧についても顧みる機会となったように思います。
青写真から作りはじめる、発想は柔軟に、得意分野に捉われないで、などと今まで創って来た下地を一回離れてみる。
抑制しない本来的なブレインストーミングをできるようにして、発想力を取り戻す、よい選択をみずから潰すような悪い癖を直す、イチからつくるというスキル自体をくり返し磨く、ということを考えつつあります。
掌編~短編で書いてみることは、きっとまずやってみるべきことの一つで。
長編は長編で、アイデアがあるのはいいのです。
それを活かすための技術が身についたら書く、くらいのつもりで居たほうが、完成させるのに近づけることでしょう。
自由に書く――書く楽しみを思い出す――創作の力を思い出す――そうやって、取り戻せる自分のかけらを集めて行けば、成長にもつながると信じたいものです。
では、自由に書けるのか?
さて、それならば自分は自由な発想からなにか創れるのか?
そこはまた、一つのブロックになっています。
今までの抑制が強すぎて、癖になっているからです。
これも呪いですねぇ。まいった、まいった。
とりあえず、今まで使用してこなかったような要素も排除せずに、ブレイン・ストーミングしてみることにしました。
従来のライトなファンタジー世界や、現代ものに捉われず、アイデアを探して行きます。
詩歌のとき同様、あるいはひとの意見をもらったとき同様に、いろいろな要素が思考を去来して行きます。
すぐと形象(かたち)を結ぶものではありませんが、これはこれで楽しい。なにせ考えるだけなら、好きに考えてよいわけです。
欲が出て来れば、それを形にしてやろうと書き出すだろう、くらいの心持ちで考えを遊ばせます。
これらのアイデアを、おそらく3つほどずつ組み合わせながら、アレンジを加えてストーリーラインを考えます。人物を考えます。
もしかしたら、このままなにか創れるのでは、と期待しますが、あわや泡(あぶ)くのように捉え切れないのも、まだこの段階です。
みなさまはどうでしょう?
自由に発想できているでしょうか?
変な縛りで自縄自縛になっていたり、ストックが尽きたと意気消沈していたりはしませんか?
私は今、“書く前の練習”が必要と考え、それでこんな試みをしてみています。
“書く”というステップがまだ高いなぁ、と感じるからです。
よく、書くことはマラソンに喩えられますね。
走り切るための練習、身体づくりが必要だ、と。
では、私がこうやってみているのはなにに喩えられるでしょうか?
ストレッチなど準備運動の練習かも知れないし、走る際のコース取りを入念に考え抜いているところかも知れませんね。
実際に走ってはいない。身体づくりではないかも知れない。
(脳も身体の一部なので、こういう部分についても“身体づくり”と言っていいように思いますが……賛同されるかどうか?)
しかし、この過程もやってみたら馬鹿にならないな、と思い至りました。
頭脳(あたま)を動かす運動です。体操です。ちゃんとした練習ですね。
もし、“今書けない”に苦しんでいる方々が、この文を読んで慰めの一つでも、あるいは突破口のスモール・ステップをここに見つけてくだされば、心からうれしく思います。
私も、もうちょっとこの練習から続けてみたいと思います。
第4回 まとめ
抑制の無い、本来的なブレイン・ストーミングができるようにして、発想力を取り戻す。“書く前の練習”にまず取り組む。
発想力を取り戻せたら、イチからつくる、というスキルを磨く。当面の目標。
実際に書く前の練習にも意味がある。ほかのスランプの方々にも、スモール・ステップとして提示できておれば幸い。
……こんなところでしょうか?
もし、“書けない”に悩むみなさまが自ら課した抑制に苦しんでいるならば、その鎖を解いて、考えること自体を練習してみるのもご一考いただければうれしく思います。
ここまでお読みくださった方々に感謝しつつ。
今回はここまでとします( ..)" ペコリ