【学習】排水処理(微生物)

溶菌:細菌の細胞が細胞壁の崩壊を伴って破壊され、死滅する現象。細菌の細胞が死細胞を残さず、溶けたように消滅する。
→糸状菌や放線菌を優先的に溶菌できる薬剤がある。
(バルヒビターシリーズなど)
【日鉄環境の排水処理薬品】
・バルヒビターシリーズ
①KELシリーズ
糸状菌の溶菌、凝集効果による汚泥沈降、粘性低下による沈降圧密性改善
②KEPシリーズ
過曝気、過負荷により解体したフロック沈降圧密性の向上
③KEUシリーズ
硝化作業を制御し、沈殿槽での窒素ガス発生の伴う汚泥浮上を防止
④KEZシリーズ
微生物の増殖に必要な栄養塩類の補充
・バイオサプリ(微生物活性剤)
活性汚泥の能力向上と処理水質改善
・バイオコア(微生物製剤)
①BPシリーズ
活性汚泥のシーディングおよび処理機構の向上・改善
②BBPシリーズ
過曝気などによる汚泥解体時の処理改善と汚泥浮上防止
③OPシリーズ
動植物油脂分解性の微生物製剤
・ケーイーデーホーマーシリーズ
発泡スカムの解消(界面活性剤や洗剤、過負荷、微生物の作用など)
・ハイオーツー
曝気量不足における酸素源供給
・デスメルシリーズ
消臭剤

活性汚泥の運転管理
①管理項目(標準結成汚泥法)
・BOD容積負荷0.3~0.8㎥/日
・BOD:N:P=100:5:1
・曝気槽水温:20~35℃
・㏗:6~8
・DO:1~2mg/L
・MLSS:2000~5000
・余剰汚泥:流入BODの25~50%
②トラブル事例
・発泡
→極端な過負荷、放線菌の異常繁殖、界面活性剤の流入
・沈降不良(汚泥界面上昇)
→糸状菌の異常繁殖、高負荷、汚泥滞留、栄養塩不足
・汚泥浮上
→脱窒反応(窒素ガス)、放線菌の異常繫殖、腐敗ガスの生成(硫化水素など)、過曝気
・処理水質悪化
→毒性物質の流入、高負荷、栄養塩の不足

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