備忘録2:解熱鎮痛薬
【登録販売者資格取得に向け勉強中:精神神経に作用する薬】
解熱鎮痛薬
痛みや発熱が起こる仕組み
痛み:警告信号 発熱:生体防御機能
【プロスタグランジン】
ホルモンに似た働きをする物質←病気や外傷があるときに活発に産生
痛みのシグナルを増幅
温熱中枢に作用し体温を高く維持するよう調節
(体温を高くすることでウィルスの増殖を抑え免疫機構の働きを高める)解熱鎮痛薬の働き
鎮痛、解熱、抗炎症を目的として使用する
→発熱や痛みの原因となってる病気・外傷を治すのではなく、それらが原因で生じている発熱や痛みを緩和する医薬品
→体内におけるプロスタグランジンの産生を抑える
*腹痛などのけいれん性の内臓痛は発生の仕組みが違うので効果は期待できない主な配合成分
a.解熱鎮痛成分
サリチル系(アスピリン、サザピリン、サリチル酸ナトリウム、エテンザミドなど)
アセトアミノフェン、イブプロフェン、イソプロピルアンチビリン
生薬成分(解熱:ジリュウ、ショウキョウ、ケイヒ)
(鎮痛:シャクヤク、ボタンピ、ボウイ)
(抗炎症:カンゾウ)
b.コンドロイチン硫酸
関節痛や肩こり痛の改善
c.鎮静成分
プロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素
生薬:カノコソウ
d.制酸成分:胃酸を中和、胃腸障害を軽減
ケイ酸アルミニウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムゲルなど
e.メトカルバモール:骨格筋の緊張を鎮める、筋肉コリをやわらげる
f.カフェイン類:鎮痛作用を増強、疲労感、倦怠感を和らげる
カフェイン、無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン
g.ビタミン成分
ビタミンB1:チアミン、ジベンゾイルチアミン、チアミンジスルフィドなど
ビタミンB2:リボフラビン
ビタミンC:アスコルビン酸、アルコル品酸カルシウム
h.漢方処方製剤(鎮痛)
芍薬甘草湯、桂枝加朮附湯、桂枝加苓朮附湯(以上カンゾウ)
ヨクイニン湯、麻杏薏甘湯(カンゾウ・マオウ)
疎経活血湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、釣藤散(カンゾウ)
呉茱萸湯相互作用と受診勧奨
a.相互作用
一般用医薬品の解熱鎮痛薬は複数の有効成分が配合されてるので、かぜ薬などと併用されると同じ作用を持つ成分が重複し効き目が強く出たり副作用が起こりやすくなる
アルコールによる胃粘膜の荒れがアスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリンなどによる胃腸障害を増強
アルコールによりアセトアミノフェンによる肝機能障害が起こりやすい
b.受診勧奨
*発熱しており以下のような場合
・激しい腹痛や下痢・息苦しさ・排尿時の不快感・発疹やかゆみ
*関節痛で以下のような場合
・歩く時、歩いたあとの膝関節の痛み・関節の腫れと熱・起床時のこわばり
*頭痛で以下のような場合
(自己治療の範囲を超えている)
・24時間以上続く頭痛・一般用医薬品を飲んでも痛みを抑えられない
(くも膜下出血など生命に関わる重大な病気の恐れ)
・頭痛の頻度と程度が次第にまして耐え難くなる
・これまでに経験したことがないような突然の激しい痛み
・手足のしびれや意識障害