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遺伝子ってやつ。
この人の遺伝子を残したいって思う人ほどいつも片想いで
せめて遺伝子だけでも私にくださいって思う人ほど
毎月ちゃんとあれはやってくる
今回も殺しちゃったね
パンツを下ろして座った便座の上で何度思っただろう
遺伝子ばかりに拘ってたら
いつの間にかかなり大人になってて
SNSで知り合いが幸せそうに綴る結婚生活を眺めるだけでいた
あの人もこの人もみんな普通にできてるのに
どうしていつだって私は普通に生きれない
いつだって普通をどこかで馬鹿にして、実は密かに憧れて
最後の最後には結局みんなが持ってる「好きな人の遺伝子」も手に入れられないまま
好きな人との遺伝子で私が生きた証を私が死んだ後も残せないなら、無理してまで残したくないわ
私は別に私が死んだ後に残る遺伝子がほしいわけじゃない
好きな人の遺伝子を残したいだけ
あのとき、あのまま産婦人科に行かなかったら・・・
そんなのことも考えたりはしたけど、きっとそれの結末は
好きな人がいないけど
好きな人の遺伝子と暮らす生活になってたと思うから
きっと私はわがままなことを言っている