#60 教員のキャリア形成Part3 教員を辞めて転職した話
みなさん、こんにちは。英語講師のふえです。
前回、前々回と、教員のキャリア形成について、自身の経験も含めてまとめてきました。過去記事を読んでいただけると嬉しいですが、今回の記事は過去記事を前提とはしていないので、ご心配なく!
私は、新卒で入った学校で専任教諭をしていましたが、4年目の夏で退職しました。ここの理由について書くだけで長い記事になってしまうので、こちらはまた別の機会に…。
今日は、退職後の転職活動を振り返り、注意点などをまとめていきます。転職を考えている方々に、少しでも参考になればと思います。
転職活動の大まかな流れ
1学期末で退職というややイレギュラーな形になった(させていただいた)私は、一人旅などを経て9月半ば頃から転職活動を始めました。その後、紆余曲折を経て、個別指導塾講師の正社員採用をいただきながらも、学校の非常勤の採用も受け、結果的に塾をアルバイト採用にしていただき、非常勤と両立する道を選びました。塾の勤務は2月から始まり、4月からは掛け持ち生活が始まったのでした。
転職活動開始!
ひとまず各種転職サイトに登録してみました。転職サイトでは、自分から検索して求人を探すことができるのはもちろんですが、資格や経験を入力しておくと、それを見て興味を持った企業やエージェントから連絡が来ることもあります。そういった連絡があれば、エントリーするかどうかは置いておいて、とりあえず面談だけ…という形にもできたりします。私は静岡県在住ですが、コロナ禍以降でオンラインでの面接対応やオンライン勤務も広がっていたことも手伝って、地方在住でもチャンスがあったように思います。
私自身は、「英語を活かせる」ということを目指して転職活動を始めました。私のもとには、塾関係の求人はもちろん、海外と取引のある企業や未経験OKで建築やその他営業職など、様々なオファーがやってきました。
しかし、1ヶ月ほど経っても内定は特になし。なぜそうなったのか、難しかった点と、気をつけなければいけなかった点をまとめていきます。
教員からの転職で難しかったところ
①求人のポイントがわからない
これは私が企業就活をしていなかったからですが、各種の条件や福利厚生など、あまり意味がわかっていない部分が多かったのです。また、その条件の中で、自分自身が何を求めているのかがわかっていませんでした。結果として、求人票を見ても、「なんとなく違うかな」というようなことが多くなったように思います。
②語れるほどの実績はない
前回の投稿でも書きましたが、教員の仕事では売り上げなどの数値的な実績にあまり縁がありません。「これを頑張りました!」と経験をアピールしても、数値が伴わなくて伝わりにくいというのは、面接で何度も感じました。営利を目的とする企業とは考え方が違うところもあり、そこに合わせて自分をアピールするのが難しかったです。
③そもそも、何をしたいのかがはっきりしていなかった
私は「これ以上続けたくないから」という理由で教員を辞めました。つまり、次にやりたいことがあったわけではないのです。仕事なんて何でもいいよな〜なんて思いながらも、実際に求人を見ると「それは興味ない」とか「やりたくない」とか、何度も思いました。わがままですね笑
今の教育現場では、辛くて教員辞めたいという方も多数いて、そんな状況では将来のことなんて考えられない!というのが本音だと思いますが、ある程度でも次にやることの方向性くらいは決めておいた方が良いですね。
教員からの転職で気をつけるべきところ
①オファーがあったからといって、採用されるとは限らない
これはどんな転職活動でも言えることではあります。実力はあるけど、考え方が会社に合わないとか、その逆とか。求職者側からすれば、「そっちから声かけてきたのに何だよ!」と思うわけですが、これも仕方ないことです。むしろ、合わない会社に行かずに済んだと思うべきですね。
オファーの数は自分の市場価値ですから、そこには自信を持っていきましょう。
②エージェントも人によって当たり外れがある
担任、教科担当、隣の席のクラスメート、店員…人と人が関わる限り、合う合わないがあります。転職活動では、企業と直接ではなく、エージェントを通してやり取りをすることもあります。私は転職活動中に、最高に合うエージェントと全く合わないエージェントの両方と関わることとなりました。
良かったエージェントさんは、私と何度もオンラインでも面談を重ねる中で考え方や適性、実現したい働き方を深掘りしてくださり、最終的にはこの方が紹介してくださった個別指導塾に内定をいただくこととなりました。
一方、合わなかった方のエージェントさんは、私のペースは完全無視で、とにかく早く転職活動を終わらせることを目指しているようでした(目的意識が共有されていないのもどうなんだ?と今でも思います)。大手企業のエージェントさんでもこういうことがあるんだな…と、勉強になりました。
もちろん、それぞれの考え方や目的があるので、後者のエージェントさんは私に合わなかっただけで、他の人にとっては最高のエージェントなのかもしれません。
あまりたくさんの人と関わっていると方針がよくわからなくなるので、いい人が見つかったら数を絞るべきです。中学生や高校生がいろいろな塾を掛け持ちすると、指導方針の違いで混乱を起こすのと同じことです。
③「いつまでに」という期限を設ける
目標達成には期限がつきものです。会社では納期があったり、学校では宿題の締め切りがあったりと、期限はどんなことにもつきものです。期限がないと終わらせる気もなくなるのが人間というものです。
納期や宿題の締め切りは他人が決めることですが、転職活動の終わりを決めるのは自分自身です。貯金があったり失業保険があったりすると、あまり焦らないかもしれませんが(←私です)、目安としてここまで!というのは定めておくべきです。ちなみに私は、ある企業との面接の時に「なぜ退職からこれだけ期間が経って、まだ転職先が決まっていないのか」と質問されたことがあります。世間の転職期間の相場など知らぬ!というのが私の気持ちですが、あまり長く空白が生まれるのは、イメージとしてあまり良くないようです。
まとめ
今日は、私の転職活動について振り返りました。長くなりましたが、大事なのは、期限と方向性を定め、自分が求める条件を明確にした状態で、良縁を探すことです。
教員からでも転職できます!私はエージェントでも何でもありませんが、相談に乗ることなどはできますので、良かったらコメントやインスタのDMなどいただければと思います。
教員のキャリア形成シリーズですが、もう少し続きます。次回は私の転職活動がどのように終わりを迎えたのかを書いてみます。
次回投稿は11月21日(木)正午に投稿予定です。