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#16 「私、英語できないんですよ〜」はどこから来るのか
こんにちは。英語講師のふえです。
突然ですが、「英語できますか?」って聞かれたらどう答えますか?「苦手です!」と即答する方、「う〜ん、いやぁ…」と悩む方、「まあまあかな」と謙遜する方…いろいろだと思います。
今日は特に、「英語ができない/苦手」と考えてしまう方に注目していきます。こういった感情がどこから来るのか、どうしたらなくせるのか考えてみましょう!
1. 定義の問題
皆さんは「英語ができている」という状態をどのように定義していますか?英語が話せることですか?何かの資格やスコアを持っていることですか?
同じ質問を、以前勤めていた高校で生徒にしたことがあります。「英検2級を持っていること」「外国の人に道を教えられること」 など、さまざまな回答がありました。
ここでわかるのは、「英語ができる」の定義は人それぞれであるということです。つまり、冒頭の「英語できますか?」に対する返答を悩む方は、この定義が自分の中で定まっていないのかもしれません。また、英語ができないと答える方は、「自分が思う英語ができている状態には及ばない」ということなのだと考えられます。
2. 比較してしまう問題
次は、人と比べていませんか?という話です。例えば学校の定期テストや模試などは順位や偏差値が算出されて、他者との差を認識することになります。そこで「英語できますか?」と聞かれると「私は(人と比べて)英語ができない」と答えてしまうわけです。
じゃあ、テストで1位だった人なら「私は英語ができます」と答えるのか?というと、それもまた違うのかもしれません。「(このテストで満点を取るほどには)英語ができない」とか、満点だったとしても「(次回のテストでも満点を取れる確証があるほど)英語ができ(ている訳では)ない」とか、いろいろな答えが予想されます。
3. 思い込みの問題
もうひとつの可能性は、英語ができないと思い込まされていることです。そんな洗脳みたいなことがあるのか?と思われるかもしれませんが、結構あるものです。
以前関わった生徒の例です。この生徒は元々、試験の点数が取れないタイプの「英語ができない」生徒でした。いわゆる赤点というやつですね。しかし、勉強を続けた結果、定期テストの点数は大幅に改善し、英検も合格することができました。そこで「英語できるようになったね!」と声をかけると「いやいや、全然できないですよ」と答えたのでした。
この生徒は自分自身に対して「自分は英語ができない」というレッテルを貼り続け、それを剥がすことができていなかったのです。教員や友人が「英語ができるようになったね」と言っても、それは強固に貼り付いていて、ついに剥がれることはなかったのです。
この他にも、家庭で保護者の方から「あなたは英語ができないから…」とか「あと英語さえできたらいいんだけど…」などと言われているという洗脳や、声高に叫ばれる「日本人の英語力は低い!」という文言による洗脳もありますね。
4. 「英語ができない」の問題点
ここまで、さまざまな「英語ができない」を見てきました。「英語ができない。だから頑張ろう!」と思えるなら良いのですが、「英語ができない。今後もできるようにならない。自分にはできないかも。」などと思ってしまうのは危険です。言語習得論に情意フィルター仮説というものがあります。簡単に説明すると「学習について不安があったり、自信がなかったりすると、習得の妨げになる」という仮説です。
そんなこと言われても、できないんだよ!ということもありますよね。最後の段落で、解決策を示していきます。
5. 解決策
①「英語ができる」の定義を見直す
英語を学習している方にはぜひ、具体的にここを考えていただきたいです。自分の目指す「英語ができる」とはどのような状態なのか、「英語ができる」ようになった結果、どのような人生を送りたいのか、といったことをイメージできるといいですね。
②人との比較はやめる
インターネットも含めて、自分よりできている人に対して劣等感を感じるのをやめましょう。ロールモデルにしたり、目標にしたり、ということはあってもいいのですが、「あの人よりできない自分はダメだ」などと思ってしまうとキリがありません。比べるなら以前の自分と今の自分を比較して、その成長を認めるようにしましょう。
③思い込みやその原因から距離をとる
過去に英語ができなかった時期があるとか、過去に英語が苦手だった、からと言って、その後もずっとできない、苦手であり続ける訳ではありません。大人になってから子どもの頃に苦手だったものが食べられるようになることもありますし、「その内できるようになるだろう」と思えるようになるといいですね。
また、不安を煽るモノ(物・者)、からは距離を置きましょう。それはSNSかもしれませんし、知人かもしれません。できるできないは学習者次第ですから、他の人が可能性を否定するのは違うと思います。まずは自分はできるようになると、根拠がなくても信じましょう。
上記のような策を実行した上で、正しい目標に向かって正しい方法で努力を続けることが、自信と実力を作っていきます。今日できることを少しでも続けていきましょう!
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