自己開示から始まる信頼関係
最近、恋愛に限らず、心から信頼できる人とつながるためにはどうしたらいいか、ということをよく考えている。僕が思うのは、とにかく「自己開示をすること」が大事だということ。
弱さも悩みも下心も、自分の腹の中のことをなるべくさらけ出すことで、はじめから「腹の探り合い」をしなくていいようにする。そんな感じだ。
予測可能な人になるということ
社会学者の山岸俊夫さんは、これを「プレディクタブル(予測可能)な人になる」と表現している。つまり、「本心では何を考えているかわからない」と相手に思わせないようにすること。これが大事なんだと思う。
恋愛関係での難しさ
でも、婚活とかパートナー探しの場面だと、これがすごく難しくなる。最初からマッチングを期待すると、自分の腹の底をさらけ出すのはとても難しい。
友人とこの話をしたら、面白いことを言っていた。自分は「あなたはまったく恋愛対象ではない」とはっきり言ってくれる相手に対しては、「プレディクタブル」になれるような自己開示ができるけど、そうじゃない相手とは「あわよくば恋愛関係に…」と思ってしまうから自分をさらけ出せない、と。なるほどと思った。
そういう意味では、自己開示できる相手と恋愛的なパートナーになる、というのはなかなか難しい気もする。
SNSでの自己開示
僕にとってはTwitterが「誰が見ているかわからないけど、ひたすらに自己開示する場所」になっている。だから、Twitterをきっかけに仲良くなった人とは最初から自分をさらけ出せる関係になれる。
逆に、僕自身も、自己開示されていない人、つまり「プレディクタブル(予測可能)じゃない人」に対して、深く関わるのはこわいと思ってしまうことがある。
長年同じ職場で働いている同僚だって、職場は自分をさらけ出す場所ではないと思うから、腹の中で何を考えているかわからない。もちろん、Twitterも使い方は人それぞれだし、職場で素を出せるという人もいるだろう。だから、すべてはその人次第だ。
自己開示のプラスとマイナス
自己開示には、いいこともあれば難しいこともある:
いいこと:
深い信頼関係を築きやすくなる
共感し合える人、気が合う可能性がある人と出会える
難しいこと:
必ずしも誰にでも好かれるわけじゃない
むしろ離れていく人もいっぱいいる
でも、離れていく人がいるということは、マッチしない人はあらかじめ離れてくれるということでもある。共感し合える人、気が合う可能性がある人だけが残る。そう考えると、これもいいことかもしれない。
最後に
まぁ、僕のフォロワーの中でも僕に好意的な興味を持ってくれている人はせいぜい一割くらいだと思う。それでも、日常生活ではなかなか出会えないような、貴重な人たちだ。僕と似たような、変わり者。
僕の自己開示を眺めながら、ずっとつながってくれているフォロワーたち、ありがとう。あなたたちには、僕は心からの言葉で話せる気がする。もっと仲良くなりたい。
「自己開示」と「心から信頼できる人をつくる」ことの関係は深いと言えると思う。お互いに自己開示できる相手となら、深い関係性を築きやすい。まだそういう相手がいないなら、まずは自分から自己開示する練習をするのもいいかもしれない。自己開示は結構難しくて、練習というか、訓練が必要だと思う。