「教員不足」に思うこと。
「教員不足」が急に報道されるようになって(今さら?って感じだけど)、そういえば僕が学生だったころは「氷河期」と重なっていたために教員の採用がほとんどなくて、「教員を目指したら地獄」という雰囲気が漂っていたことを思い出した。(たしか、東京都か神奈川は倍率百倍とかいってなかったっけ?)
僕もその雰囲気を感じ取ってしまい、大学でとっていた教員免許の単位を途中であきらめたんだったな。
民間の企業が不景気で新卒が採れないことはある程度仕方なかったところもあると思うけど、国や公共団体はそこで受け皿になって採用を増やすべきだったのに、あのとき公立の教員をはじめとする公務員が、いちばん率先して採用を取りやめていたんだよね。
まだ20歳にもなっていなかったときの僕は、あのとき、「この国の政治家たちは20年後には誰も現役じゃないだろうから、20年後のことはどうでもいいんだな」と心に深く刻んでしまったのだった。
そうして約20年後の今。「教員が足りない!特に30代後半から40代の中堅が全然いない!」って騒いでいる。それ、なんでだか僕知ってるよ。20年前のエラい人たちが未来を捨てたんだよね。
なんだかとても虚無感に襲われてしまうな……。
虚無感に襲われておしまいにしてしまうのも何なので、僕らはこの「明らかな失政の歴史」に学んで、これからの政治を選んでいかなくちゃいけないんだと思う。
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