「家族」を排他的なものにしない――非独占愛の発展
世間では、多くの場合「家族」というのは恋、性、愛と不可分に結びつく、と考えられている。
恋人をつくらないと、結婚をしないと……「将来孤独だよ」などと言われてしまうのは、「家族」の前提に「恋」(そして性)があるとされているからだ。
そして恋と性は「独占的で排他的」なものだとされるので、必然的に「家族」も独占的で排他的になる。
しかも、そうしてつくられた「家族」は、生活、経済、責任の単位であると多くの場合考えられている。日本の場合特に、生活の最小単位は、「個人」ではなくて「家族」