君たちはどう生きるか

当初上映された時に観ることが出来なかったが、アカデミー賞受賞で再上映されたので観てきた。

「わかりやすい作品ではない」というのが率直な感想。
この物語が何について何を語っているのか、それを簡単に説明することは難しいと思う。
世界の成り立ちや存続が不安定であるだろうというメッセージや、現実に見えているものだけがこの世界を成り立たせているのではないのでは?といったメッセージを感じた。

抽象的なテーマを、作画、声、音楽が作り出す世界観が増幅しているような感覚だった。何が言いたいのか考えながら見ていると、スクリーンに生み出される世界の美しさや醜さがドンドンと目の前に突きつけられる。この感覚は何だろうと後から考えると、それは芸術(アート)を鑑賞しているときの感覚に近いのではないかと思えてきた。

映画の意味を考えるのもいいと思うけど、単純に楽しい、美しい、すごい、という感覚が何度もやってくるのはシンプルに面白い。そんな世界観にひたりながら、これはどういうことなんだ?おお、なんだこれは!といろんな方向に揺さぶられる。まさに映画の面白さだと思う。


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