RegionRadio#S2-01~02

RegionRadio

RegionRadioというポッドキャストをよく聞いています。地域経済について実例から理論まで様々な視点で語られていてとても勉強になります。淡路島にUターンしてから地方や地域に関する情報に特に目が行くようになっていますが、この番組からたくさん勉強させてもらっています。
繰り返し聞いているこの番組を再度聞き直し、アウトプットとして自分なりにまとめてみようと思います。これまでは移動中の車内で聞くことが多かったのですが、メモを取りながら聞くことで解像度が上がる感覚に少し驚いています。
ポッドキャストや音声番組のまとめを作る方法としては今の時代AIを使うということも考えられます。そうした手法も試したいと思いますが、ひとまずは自分でメモをとり、やってみます。後からAIで作成したものと見比べるのも面白いかもしれませんね。

このポッドキャストのシリーズについてですが、シーズン1は様々な地域の実例について、シーズン2は「地域経済の原理原則を学ぶ」でした。シーズン2が終わって新シーズンが始まろうとしているというところでしょうか。
シーズン2が「地域経済の原理原則を学ぶ」ということで、ロジックや知識に関することなので、このシーズンから自分のアウトプットを始めます。

「地域経済の原理原則を学ぶ」

テーマ1はシーズン2の新たなコンセプト「地域経済の発展の原理原則を学ぶ」についてです。

事例でなく枠組みで

シーズン1は実例についてであったが、具体的な事例に注目するとその町でしかできないことと思い込んでしまい、出来ない理由を考えるきっかけになってしまうという弊害がある。そうした思考に陥らないために事例を「枠組み」で捉えることが重要である。何が良くて何が良くないかの羅針盤を持つこと、お金の話を具体的にすることが重要になる。教科書がシーズン2で実例集がシーズン1のようなイメージなので、シーズン2を聞いてから、シーズン1を聞き返すとシーズン1(事例)についてより理解しやすくなる。理解の質が上がる。

「発展する地域 衰退する地域」

ジェイン・ジェイコブスの「発展する地域衰退する地域」は地域経済を考えるうえでとても重要な本。
自動車が生まれモータリゼーションの走りの時代を生きた著者は自動車で行きやすい場所で消費をすると地域の富は流出すると予想した。そして、都市計画で町をゾーニングし、画一化された地域ができると、ある時間誰もいない町ができてしまい危険で魅力的な町ができないと指摘した。
歩いていける場所に色々なものがあることで、歩いていける場所の価値が上がり、経済が動く、そんなまちの作り方を提唱した。
現在では、ショッピングモールだけが指示されるという流れは反転しつつある。クリエィティブクラスの働きかけに代表されるように歩行空間の価値に着目し、その価値を見出そうという流れも出てきている。その流れは注目に値する。

輸入置換

住んでいる地域で自動車を作っていないとして、働いて稼いだお金を自動車に使うことは地域外への富の流出である。
強い産業があれば地域が発展する、逆に強い産業がなければ地域は発展しないという思考だけだけではダメだし、人口増や自動車社会に慣れすぎてしまって思考が止まっていることはよくない。
自分の行動が住んでいる地域(さらに自分の国、世界の経済)にどう影響するか、どうつながるかを考えることも大切。
問題なのは人口減ではなく、富の流出であるとも考えられる。
産業が拡散していた時代は一次産業のみを地域で行い、それ以降は地域外で行っていた。しかしそれでは地域で生まれる富が限られてしまう。産業を拡散させるのではなく集約し、地域内でブドウを作ってワインを作って売るように、産業を集約していく視点も大切。
生産やサービスだけでなく、消費行動も含めて地域で経済圏を作ることも重要。
輸入置換とは輸出のための巨大な工場を作るということだけでなく、自分の消費行動について考えることでもある。


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