イベントお手伝い「推しなおいしいクラフト祭」
洲本市のS BRICKで行われた「推しなおいしいクラフト祭」というイベントの会場計画と設営のお手伝いをしました。
https://sumoto-brick.jp/oshinafes/
インテリアの仕事はほとんど無いし、こういったイベントの会場計画を考えることは初めてだったけれど、とても楽しく勉強になり楽しかったです。お誘いいただたシマトワークスさんに感謝です。
イベントの計画は建築の計画と違うなーと思う部分と建築の知見が生きる部分もあります。イベント特有であるのは時間が限られること、特にこのイベントは1日だけのものであったので、その土地に建ち続ける建築とその部分が(当然ですが)大きく違うなということを改めて感じました。
会場計画でシマトワークスと一緒にコンセプトに考えたのは「出店者と来場者の対話」でした。推しというテーマのもと個性ある出店者さんが集まられていたので、出店者と来場者がおいしいものを囲んで対話するような場所がいいのではないか、と考えました。
私自身考えていたのは、「場所の特徴を引き出す」ことでした。普段コンセプトにしている「風土を大切にする」にも通ずるのですが、その場所をどう捉えられるかということをとても大切にしている、その自分の個性をいかに発揮するかと考えました。
出店者と来場者の対話
出店者のテーブルのレイアウトに個性があります。出店者テーブルをY字型に配置し、その前に来場者がスタンドで飲食できるテーブルを設けました。こうすることで、出店者と来場者の間に何となくの会話が生まれるといいと考えました。
当日の会場では、思惑通り出店者さんの前で食事をしてくれる方々もいたし、「こんなレイアウトでやったことないから面白い」と出店者さんに言っていただけたこともうれしかったです。出店者さん同士も隣同士で会話されている光景もとてもうれしかった。
場所の特徴を引き出す
空間全体に上部からタペストリーを吊りました。この空間の特徴は大きな天井とその天井を支える力強いフレームであると捉え、上にも目線が行くようにしました。自主設営のイベントであったため、脚立を使って上がれるギリギリのところに水平のターンバックル(鉄のフレーム)があることに気づきそこから吊るようにしました。このタペストリーは私自身が吊りました笑
今後も使えるように計画する
1日だけのイベントであるため、用いる什器は出来るだけ今後も使いたいとシマトワークスさんと考えていました。テーブルはシマトワークスさんとの自作(DIY)ですが、今後のイベントにも使えるように考えています。このテーブルは2700mmの材料をカットして作っているのですが、全く無駄が出ないように設計していて、天板は結束バンドで止めることで簡単に取り外せるし、ビスで止めている1本の部材を取り外すと折りたたんで収納できるようになっています。
チームで作っていく
会場のアイデアは全てシマトワークスさんとああやこうやと言いながら決めていったものです。こうやって色々なアイデアを出しながらものつくりをしていくことはとても楽しいです。建築でクライアントさんと色々と話し合うことが楽しいことと似ているなと感じています。
自分たちで製作・設営をしたので、製作のときからあれこれ相談して、その場で改変しながら進んでいきました。これも計画する時以上の楽しみがありました。