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土地を継ぐ家⑮ 気密測定
気密測定を行いました。戸建住宅の設計をした経験が浅いので、初めての気密測定です。気密測定や気密対策については講義などで話を聞いたりしていたのですが、実際にやってみると発見や経験がたくさんありました。自分の家で初めてができたことが良かったと思いますし、これからもこの経験を活かしたいと思います。
気密測定については色々な記事がネットにあります。
建設途中のC値は1.4でした。目標は1.0未満であったので、残念です。完成時までに対応します。
気密測定を行うと、隙間がある部分が体感できます。小さな隙間であってもこういうところに隙間ができるのかということが体感できます。この経験をたくさんする必要があるな、という風に感じました。色々と考えることはありますが、トピック上げてみます。
経験値は武器、目をみにつける
気密性能の確保に関しては経験値がとても重要だと感じました。断熱の場合は設計が重要だと思います。目標の断熱性能を達成するためにどんな躯体構成にするのかということはいかに設計するかということが大切に感じます。気密に関してももちろん設計が大切なのですが、現場での対応という部分もとても大切になるという風に感じました。設計で対応するべきこともありますが、家が完成していく過程えを見て現場でいかに気づき対応するかという部分が大切になるように感じています。この部分について、私はもっともっと勉強しないといけません。気密測定はやったことあるかないか、どれだけやってきたかという部分
床断熱か基礎断熱か
基礎断熱はやったことないので、基礎断熱の方が取りやすいかどうか、というのはわからないのですが、床断熱、特に今回のようにべた基礎でない場合の気密の確保の難しさは感じました。
ただ、だからといって絶対にべた基礎でやるべきだと考えたくないと思っています。べた基礎でやらない方がいいという地域・風土はあると思っています。周囲に家が立ち並ぶような地域であればべた基礎でもいいのかもしれません。
気密の確保が難しそうですが、基礎断熱、床断熱に固執することなくこれからも改善してよりよい形を提案していきたいです。
意匠と性能のバランス
基礎の話にもつながるんですが、今回はサッシも特殊な固定方法にしているので、気密的には弱点を作っている可能性はあります。意匠的にはうまくいってますが、気密的にはマイナスだったかもしれません。ただこれが間違いととらえてスタンダードに設計するという風にはならないように考えたいです。意匠性と性能は共存すべきものです。難しいことが正しいということではないのですが、自分が考える意匠性と性能のバランスを追い求めたい。
経験値は武器、目をみにつける
今回の経験は次の設計・監理に活かせます。気密について調べると、工務店や設計事務所を決めるときに「気密測定やったことがありますか?」と聞くといい、という話をよく聞きます。なるほどな、と思いました。こうやれば気密確保できるよ、ということを調べて対応しても、「こういうところに隙間ができるのか、こういうところは成功したな」という部分がでてきました。これを体感したことがあるかどうかということが大切だということなんだと感じました。今回勉強したことを踏まえてさらに、見る目を身につけていきたい。