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私がカナダの永住権を獲得した経緯。
読者のリクエストにこたえて、私が永住権を取った頃の話を書きます。
まずリクエストをシェアします。MariMizutaさんからいただきました。
筆子さん、こんにちは。
記事リクエストです。筆子さんのカナダ滞在ビザについて、知りたいです。
筆子ジャーナルを愛読していますが、元夫さんと書類上も結婚されていると思っていたので夫婦ビザだと考えていました。
事実婚だったというと、煩雑な手続きが必要だったのではないでしょうか。
私の暮らすドイツは、婚姻すればもちろんですが、「ドイツ国籍の子の親」になる、つまりドイツ人との子どもがいると滞在許可が下ります。
よかったらカナダの仕組みを教えてください。
MariMizutaさん、こんにちは。リクエストありがとうございます。
コメントの返信に「私はファミリークラスで移民したと思う」と書きましたが、あとで永住権を取ったときに発行された紙を見たら、Marital Status は single(シングル)で、Family Status は、principal(主申請者)となっていたので、夫は私のスポンサーにはなっていません。
つまり、個人で永住権を取得しました。
子供は生まれていたので、子供の存在はおおいにプラスに働いたと思います。
ですが、子供がいたからといって自動的に永住権が取れたわけではなく、詳細は後述しますが、家庭訪問(突然オフィサーが家にやってきた)と、インタビューがありました。
MariMizutaさんは、事実婚をベースにした移民手続きについて知りたいのだと思います。
私はそうではなかったので、私の体験を書いてもお役に立てないでしょうが、一応、私の場合はこうだった、という話を書きますね。
実際の手続きについては、私よりも法律に詳しいCくんに聞いてみました。
事実婚で移民になるには? by Cくん
私の質問:カナダで、事実婚(common-law relationship)のカップルの片方が、移民になる手続きを教えてください。
*****
カナダで事実婚(common-law relationship)のカップルの片方が移民になる手続きは、カナダ移民・難民・市民権局(IRCC)の指導に基づいて行います。以下はその手順の概要です。
スポンサーシップによる手続き
事実婚関係にあるカナダ市民またはカナダ永住者がスポンサーとなり、パートナーをカナダに移民させる方法があります。
1. 事実婚関係の証明
カナダ政府は、事実婚関係が少なくとも1年以上継続していることを証明することを要求します。以下のような証拠が必要です。
共同の住居契約や賃貸契約
共同の銀行口座や財産
共有の請求書や住所の証明
共同で生活をしていることを証明するための写真や手紙
家族や友人からの関係証明書
2. スポンサーシップの申請
カナダ市民または永住者がスポンサーとなるための申請を行います。この手続きには以下のステップがあります。
スポンサーシップ申請書を提出(IMM 1344)
被スポンサー者(パートナー)の移民申請書(IMM 0008)を提出
これらの書類には、個人情報、健康情報、犯罪歴証明書、関係を証明する文書などが含まれます。
3. 申請書類の提出
申請書類一式をIRCCに提出します。提出先は申請者の国によって異なります。カナダ国内での申請の場合はカナダ国内オフィスへ、国外からの申請の場合は申請者の居住国にあるカナダビザオフィスに提出します。
4. 申請の審査
IRCCは申請書類を審査し、必要に応じて追加情報やインタビューを求める場合があります。この審査過程は数ヶ月から1年以上かかることがあります。
5. 承認と渡航
申請が承認されると、被スポンサー者にはカナダへの渡航許可が与えられます。カナダに到着後、永住権の手続きが完了します。
その他の考慮事項
健康診断:被スポンサー者は、IRCC指定の医療機関で健康診断を受ける必要があります。
犯罪履歴証明書:被スポンサー者は、過去の居住国から犯罪履歴証明書を取得し、提出する必要があります。
参考リンク
この手続きは複雑であるため、詳細な情報や最新の要件についてはIRCCの公式ウェブサイトを確認することをお勧めします。また、プロフェッショナルな移民コンサルタントや弁護士の助言を求めることも有益です。
Cくんは、正確な情報を提供するとは限らないので、移住を検討中の人は、必ず、政府のサイトで最新の情報を調べてください。
念のため、Geminiにも聞いてみたので、紹介します。プロンプトはCくんに聞いたのと同じです。
余談ですが、Geminiは回答をそのままGoogle Documentに送る機能があるので便利です。
事実婚で移民になるには? by Gemini
カナダで事実婚の相手が移民になる手続き
カナダには、事実婚の相手を永住権へ導く「ファミリークラス・スポンサーシップ」という制度があります。この制度には、大きく分けて2つの申請方法があります。
1. カナダ国内申請
すでにカナダ国内に滞在しているスポンサーが、相手を呼び寄せる方法です。
スポンサーは、カナダ市民もしくは永住権保持者である必要があります。
申請には、一定の条件を満たす必要があります。詳細は後述します。
審査期間中は、相手はオープン就労ビザで滞在することが可能です。
2. カナダ国外申請
カナダ国外から相手が申請する方法です。
審査完了後、相手は永住権と共にカナダに入国できます。
どちらの申請方法を選ぶべきか
すでにカナダ国内に一緒に住んでいる場合は、1. カナダ国内申請の方が審査が早く、手続きも簡単です。
まだカナダ国内に住んでいない場合は、2. カナダ国外申請となります。
申請条件
スポンサー
カナダ市民もしくは永住権保持者であること
18歳以上であること
経済的に相手を養うことができること
過去の婚姻歴や犯罪歴など、審査基準を満たしていること
相手
18歳以上であること
カナダに入国する際に、健康状態、犯罪歴などの審査基準を満たしていること
その他
同棲関係にあることを証明できる書類が必要です。(例:同居している賃貸借契約書、公共料金の支払い領収書、友人や家族からの宣誓供述書など)
一定期間以上、同棲関係にあることを証明する必要があります。(一般的には、1年以上)
申請手続き
カナダ移民局のウェブサイトから申請フォームをダウンロードし、必要事項を記入します。
必要な書類をすべて揃えます。
申請手数料を支払います。
カナダ移民局へ申請書類を提出します。
審査されます。
審査に合格すれば、相手は永住権を取得できます。
参考情報
カナダ移民局ウェブサイト: https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/immigrate-canada/family-sponsorship.html
カナダ政府ウェブサイト: https://travel.gc.ca/destinations/japan
移民コンサルタント: https://visajpcanada.com/
その他
上記の情報は一般的なものであり、個々の状況によって異なる場合があります。
最新の情報については、必ずカナダ移民局のウェブサイトを確認してください。
複雑な手続きになるため、必要であれば、移民コンサルタントに相談することをおすすめします。
免責事項
私は法律家ではないため、法的アドバイスを提供することはできません。 上記の情報はあくまでも参考情報であり、移民手続きに関する正式なアドバイスではありません。 移民手続きについては、必ずカナダ移民局もしくは移民コンサルタントにご相談ください。
Sources
*****
GeminiもCくんとだいたい同じことを書いているので、両方ともそこそこ正確だと思われます。
この説明を見てみると、私はファミリークラスで永住権を取るのは不可能でした。
では、概略がわかったところで、私の体験にいきます。繰り返しますが、私は個人的に永住権を取りました。
最初は学生ビザ(1996年3月~)
カナダに来たのは、1996年の3月半ばで、最初は学生ビザを取りました。
来る前に、学校(州立大学のESL)からアクセプタンスレターをもらっており、空港で入国するときオフィサーにその手紙を見せたと記憶しています。
(すごく前のことで、記憶があやふやなので、間違っているかもしれません)
手紙を見せたら、女性のオフィサーが、「Immigration!」と大きな声で言いながら、移民局の窓口のほうを指さしました。
窓口の前の列に並んで、かなり待ってから、学生ビザを発給してもらいました。このとき、相手がどんなオフィサーで、何を聞かれたかは、まったく覚えていません。
覚えているのは、順番を待っているときに、そばにいた日本人の女の子が、「私は、あの男の人だといいな。やさしそうだから」と言ったことぐらいです。
ビザに関係ありませんが、私は名古屋からバンクーバーに直通の飛行機に乗ってカナダに来ましたが、この飛行機がものすごく遅延しました。
乗り継ぎの飛行機に完全に間に合っていなかったので、私は長時間のフライトで疲れていたうえに、かなり気分がやさぐれていました。
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