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私が出会った困った上司~暇な人たち。

私は昔、名古屋でOLをしていました。

今どき、OLという言い方はしないと思いますが、事務員です。

いろいろな男子社員と仕事をしましたが、「この人、素敵!」と思えるような人は1人もいませんでした。

むしろ、「この人、勘弁してほしいんだけど」と思うような困った人ばかり。

若い頃は、私も認知のゆがみがひどいネガティブな人間だったので、そう感じたのかもしれませんが。

特に苦手だったのが、「暇な上司」です。

そう、男子社員は役職があろうとなかろうと、全員、私の上司でした。


正社員時代に会った暇な上司

20歳のとき、はじめて就職したのは、地元名古屋の小さな商事会社。

名古屋のすぐそばにある瀬戸市や三郷(現在は尾張旭市の一部)は、古くから陶器の生産で知られています。

三郷陶器やその他の地元の陶器会社(岐阜県など近県のメーカーもあり)の作った食器を海外に輸出したり、イギリスのロイヤルアルバートの食器を輸入する会社でした。

この会社はだいぶ前につぶれてもうありません。

私が配属されたのは船積みという部署で、輸出書類を作る課でした。

男性が2人に女性が2人。そこに私が加わって全部で5人。

会社全体が小さいのですが、この課は特に少人数でした。

実際に書類を用意するのは女子社員で、日がな1日、英文タイプライターでタイプしていました。

私は、パソコンの入力がわりと速いのですが、この頃、毎日タイプしていたせいで勝手に速くなりました。

そんなわけで、女子は仕事がありますが、男子社員はいったい何をやっているのかよくわかりませんでした。

部長は1人で保険関係の仕事をしており、午後からよく外出しました。

でも、何の保険をかけているのかわからず。生命保険や傷害保険でしょうか? いずれにしても船積みとは関係ありません。

ただ、部長には書類にサインするという重要な仕事がありました。

もう一人の男子社員のKさんは課長です。年齢は40歳前後。個人的な話はいっさいしなかったのでよく知りません。

彼は朝、ちょっと取引先に電話するぐらいであとは全く仕事がありません(そういうふうに見えました)。

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