多分、ここは4畳の広さもない。 正確に測ったことなんてないし、ここに住もうと思った時には家賃しか見てなかった。寝たら足がはみ出すほど小さなベットと本棚を入れたら座る場所がない。多分、ここは狭い。 起業してから1年間、僕はこの部屋に住んでいる。 感傷に浸るほどの愛着はこの部屋にはない。あるとしたら、自分をいろんな世界から隔離してくれるという機能美には愛着は少しあるかもしれない。世界からの隔離なんかに心を休める居場所を求めているなんて、なんか少し感傷に浸ってしまう。 僕は
寝たのか。起きていたのか。 そんなことすら判別がつかない。 眠い。 けれど、外は明るい。起きよう。 その気持ちと裏腹に力は入らない。 やっと動かせた僕の左手は、なぜか、無意識に携帯のSNSを一通り触り始める。 LINE、Twitter、Messenger、Facebook、Instagram。 仕事に関わる連絡が来ていたらすぐに返信しよう。 そんな僕の自分ルールがこの癖を作ったんだろう。 憎たらしい。 働かない頭、うまく目線が定まらない僕をよそに 携帯からは溺れるほど