城崎にて
山と川、田畑が延々織りなす地域
兵庫県北部に行った。
仕事が自分の能力ではコントロールが利かなかった。望ましい休日は取れなかった1ヶ月だった。
色んなことがあった。
脳みそを業務から解放してあげたかった。
旅行の移動自体も正直しんどいから
手探りの場所を選んで失敗はしたくなかった。
だから、幾らか前に一度行った事もあるし
おぼろげに良い記憶の残る城崎温泉を選んだ。
案の定、成功だった。
ほとんどの時間は寝ていた。
何もしていない。
外にも出ないわけだから
女将さんに「外湯にはいかないのですか?」と
話しかけられた。
通常、夜出かけてる間に敷布団を敷いてくれるんだろう。
外にも行かず、無音と自然を
なるべく見つめてみた。
「自然は美しい」
と言われれば否定できないけど
しっくり来ない事も多い。
一つ一つ自分に問いかけてみた結果
私の興味を惹くのは
人工的な物の比率が高かった。
ただ広がる田畑に惹かれるのではなく
区画を整えられている事を美しいと思った。
じゃあ、コンクリ広がるとどうだろうと
自問自答した結果、それならもっと厳密に整備されていないと魅力を感じないと思えた。
田畑にあるのは、植物で
生きているからこそコントロールは難しい。
そんなものを整然とさせている事実にこそ
気持ちが向く。
だだっ広い荒地とも呼べそうな"自然"に
真っ直ぐな道が走ってる事に目が向く。
山そのものを見てもなんとも思わない。
大阪の喧騒に疲れた若者のフリをして
「田舎に帰ります。」
なんて必要は自分には無さそうだと確信できた。
今回は、失敗が怖かった。
確実だと思えるリフレッシュの方法を持ち合わせてなかったから、城崎を頼った。
今後は、城崎まで行かなくてもなんとかやれそう。頭さえ切り離せればいい。
自分に限らず、みんな、しんどいところまで行くんだろう。俺だけじゃ無いのはよーく知ってる。上手いことやらなきゃいけないなってのも分かってる。
令和の連敗は止まらず。次行こう次。