次に背が高い?BD問題の結論について

Twitterで有名なBD問題を知っていますか?
Xの次に背の高い人は誰?という問題で、以下のような内容です。

【問題】
Aの身長は150cm
Bの身長は155cm
Cの身長は160cm
Dの身長は165cm
Eの身長は170cm
この5人の中で、Cの次に背が高い人は?

【選択肢】
1.B
2.D
3.どちらとも解釈できる
4.日本語がおかしい、解釈できない

貴方はどう解釈しますか?

【結論】
 私は、3.どちらとも解釈できる、が正解と思っていて、言い方を変えると「Bの方が確からしいが、問題文として不備があるのでDの可能性が排除できない」と思っています。

【解説】
 さて、まずは日本語の認識から合わせましょう。
 これが一番大事なところです。各々の解釈で話を進めたり、この問題はこう解く、という勝手な法則性を主張するから大変なことになるんです。
日本語に関して絶対的に正しい辞書を用いて、日本語として正しくなるように回答しましょう。


 さて、辞書から問題文と関係しそうなところを抜粋すると、



1:すぐあとに続くこと。また、そのもの。
2:あるものに続く地位。一段低い地位。また、一段劣ること。

高い
1:基準となる面からの出っ張りが大きい。
2:数値が大きい。また、度合いが大きい⇔低い。

とあります。

 答えは"必ずそれぞれの1,2どちらかの表現を用いて表す”ことになります。
以上を踏まえて読解していきます。



【解がBになる場合の解説】
①昇順か降順か書いてないので、問題文に書かれていないことは勝手に推測しない。(問題解釈の基本)
Cの次=160cmの次点と解釈して、
Cの次に高い→「Cより一段劣る背が高い人」なので155cmのBが"Cよりも一段劣る背が高い”人。
 これは劣るのに背が高いと続いているうえに、背の値が低いことを劣ると言っているが、いったん置いておく。

②5人の一覧をわかりやすくすると、
E170cm 最も高い
D165cm 最も高いものより一段劣る
C160cm 基準値
B155cm 基準値より一段劣る
A150cm 最も低い
となり、
この中でCの次に背が高いのは?と聞けばBになる。
身長の数値が大きいものを高いと呼ぶ評価基準の場合、Cのすぐあとに続くものはBで疑いようがない。
ゆえに、「Cのすぐあとに続く背が高い人」で答えはB。
155cmに対して"背が高い人”と言っているのが引っかかるが、そこもいったん置いておく。


【解がDになる場合の解説】
 まず、問題文を整理します。

Cの次に背が高いのは?

次に、と聞かれたので、必ずあとに続くか一段劣るものを選ぶため、何かの基準で並べる必要があり、その場合のC(基準値)の次のもの(X)が問われている。つまり、
問題.基準値のあとに続く順番のXは? と解釈することができ、

答え.◯◯の順番で基準値のあとに続くものはX、となる。

 そう考えたとき、身長が何cmかはただの識別情報なので、数学的解釈は使わずに答えが出せる。
つまり、
A 背が最も低い
B 背が低い
C 背が普通
D 背が高い
E 背が最も高い
となる。

 背についての比較をする際は、始点は一番低い人間になる。
なぜなら、"背の順″は背が低い順とは言わなくても誰しもが昇順と理解するし、背の高い順番から並べることは一般的な解釈とは言えないので考慮しない。
ゆえに、始点Aから始まる背の順において、Cのすぐあとに続く背が高い人はD。
 日本語的解釈として正しいのか、答えから逆算して検証すると、
「背の順でCのすぐあとに並ぶ身長が高い人はD」
→「ある順番でCのすぐあとに続く背が高い人は誰?」
→「Cの順番のすぐあとに続く背が高い人は誰?」
→「Cの次に背が高い人は誰?」
となって、問題文では背の順の部分を伏せているため、何の順番かは不明だが、考える余地が残されているとも取れる。
 ここでの争点は「ある順番とは何?」で、そんなもんは知ったこっちゃないんですが、背についての順番を考えたら普遍的に背の順番は昇順(背の順)だと考えて、"背の順でCのすぐあとに続くD”となります。
 背が高い方から並べたB理論は、「ある順番」が何か指定されていないということに気付かず、数値が高いものより数値で劣っているという意味での一段劣る、を適用すると決めつけてしまっています。("次に”は接続詞なので、これ自体が大小を示すものではありません)
 問題文はまず並べ方について問われているものなので、単純な数値の大きさとしての160cmと155cmの比較をした結果から導き出した「高さ160cmより一段劣る"高さ”は155cm」という結果はBD問題に当てはめると「160cmより一段劣る背が高い155cmの人」という表現になってしまい、日本語として正しく成立しなくなってしまいます。(問題文が"Cの次の背の高さの人”について問われているなら、"160cmより一段劣る背の高さの155cmの人”になるので成立します。助詞が3つ続くのでこれもやはり問題文として綺麗ではないのですが)
 ゆえに、Bが答えにするなら問題文を変えるべきで、Dと答えた方が問題文に対する日本語として自然となります。



【Bの方が確からしいが、問題文として不備があるのでDの可能性が排除できない理由の解説】
 背の順以外で考えてみます。
例えば以下の例ではどうでしょう。

問題
スカイツリー 634m
東京タワー 333m
あべのハルカス 300m
横浜ランドマークタワー 295.8m
りんくうゲートタワービル 256.1m
この中であべのハルカスの次に全長が高い建造物は?

 このとき、B理論もD理論も答えは横浜ランドマークタワーになります。
おさらいしましょう。

(B理論)
①634mが数値として最も高いので、基準値あべのハルカスのあとに(降順で)続く建造物で、答えは横浜ランドマークタワー。
②300mという数値にたいして一段劣る高い建造物は295.8mの横浜ランドマークタワー。(高さが劣ると言う表現を認めれば)

(D理論)
 256.1mを始点とした低い順は一般的に想定されないので考慮しない。
高い順であべのハルカスのあとに続く全長が高い建物で、答えは横浜ランドマークタワー。

 以上のように、回答としてはどちらも同じ横浜ランドマークタワーで丸く収まっていますが、実際の思考プロセスには隔たりがあります。


 他にもいくつか例を挙げて、それぞれの思考を掘り下げてみましょう。

問題
1位 100点
2位 90点
3位 80点
4位 70点
3位の次に点数が高い人は何位?

(B理論)
①100点が数値として最も高いので、基準値3位のあとに続く点数が高い人で答えは4位。
②80点という数値にたいして一段劣る高い点数は70点の人で4位。(順位なので上位よりも必ず劣る)

(D理論)
 どう見ても得点が高い順のランキング。
順番が3位のすぐあとの点数が高い人で答えは4位。

 ある程度わかったかもしれませんが、大抵のものは降順のランキングになるので、思考プロセスは違っても答えは同じになります。



 では、このようにしたらどうでしょう。

問題
160cmの次に高いのは161cm、159cmのどちらでしょう?

(B理論)
①160cmのあとに続くものを探す場合、
161cm 最も高い
160cm 基準値(最も高いものより一段劣る)
159cm 最も低い(基準値より一段劣る)
基準値のあとに続く高いもので答えは159cm。
②基準値160cmより一段劣る数値は159㎝。
で、どちらも159cmで疑いようがない。

(D理論)
 数学的解釈を考慮しないで比較すると、
159cm 数値が最も低い
160cm 基準値
161cm 数値が最も高い
となる。

 問題文を整理すると、
160cmの次に背が高いのは

次に、と聞かれたので、必ずあとに続くか一段劣るものを選ぶため、何かの順番に並べる必要があり、その場合の160(基準値)の次のものが161か159か問われている、つまり
問題.〇〇の順番で基準値のあとに数値が高いのは161と159のどっち?

答え.◯◯の順番で基準値のあとに続く数値が高いものは161 or 159、となる。
整数(自然数)は1(0)を基点とした昇順のため、
答えは、160㎝のあとにつづく数値がたかいもので答えは161cm。
 しかし、「あとにつづく数値がたかいもの」という表現は日本語としては不自然で、B理論の表現は自然な結果になっているため、B理論で解釈する方が収まりがいいです。

 この結果は単純な数値の比較をした際、B理論の解釈が常に正しいと言えることを証明しているともとらえられます。そして、その場合の順番は常に降順(高い数値が上)です。



 ようやく輪郭が見えてきました。背の順のように問題が起きるのは、「単純な数値の比較ではない場合」です。

問題
Mサイズの次に大きいサイズを頼まれたら何サイズを渡す?

(B理論)

①Lサイズは最も数値が大きいので、基準値Mサイズのあとに続く大きいサイズで答えはSサイズ。(数値が大きいのはL→M→Sだが、サイズが大きいものが優れているわけではないので、並び順に疑問が残る)
②数値中に対して一段劣る大きいサイズは数値小のSサイズ。
(これも一段劣る大きいサイズ、という言葉は日本語表現として不自然)

(D理論)
服や飲み物などのサイズはMサイズが基準点。
Lサイズから始まる店は存在しないし、大きさについて比較する際は必ず昇順。
ゆえに、Mサイズのあとに続く大きいサイズで答えはLサイズ。

自然な表現になったのはD理論ですね。



ここまでの例題からわかったことは、「次に〇〇」で昇順/降順のどちらか判断が付かない場合は、どちらの理論も試してみて、より自然な表現の言葉になる方を選べばいいだけです。

 なぜBD理論が論争になっているかというと、このケースではB理論もある程度成立していて、D理論もそれなりに成立しているからです。(どちらの結果も日本語が不自然にならない)
 B理論支持者は、単純な数値の比較をした際は常にB理論の解釈が正しいということを根拠に、問題は数値について問われていると勝手に解釈して、答えはBで揺るがないと思っています。
 本来はまず順番について問われているのに、数値の比較なら数値が高い=上のものという認識があるので、降順以外は考えられていないからです。
 一般的に「Xの次に高いものはどれ?」という問題は凡そ数学の問題で使われることが想定されていて、みんな単純な数値の比較以外の用法は聞いたことがないので、D理論は勝手な解釈をしている例外だと判断してしまいます。



 続いてD理論支持者ですが、まず第一に「背を比較するときの順番は背の順(昇順)である」という解釈が前提にあります。
この前提が正しいとみんなが思ってるかはわからないですが、私の中だと「大体そう」ってぐらいの認識です。
 ロシアだと背が高い人が前に並ぶし、国内では自衛隊も高い順に並びます。
 しかし、「背の順で一番前の人は背が高い?低い?」って聞かれたら真っ先に低い人を想像します。
 もし、「複数人の背を比較するために一列の順番で並んだとき、先頭に並んでいる人の身長は一番後ろの人よりも身長が低い?高い?」って聞かれたら、うっかり低いって断定してしまいそうですが、
この問題についての正解は、「どの順番で並んでいるか知らないので、どっちもありえる」です。



 BD問題に話を戻しましょう。
 まず、問題文は情報が不足しています。
一番最初の解説でも言いましたが、「次に」と言われてるので、何かの順番になるのですが、問題文からそれが確定することができません。
 そのために2つ仮説を立てます。
 B派は数値の比較をするときは数値が高いものが上にくる降順が正しいと仮定して答えはBで、ある程度正しいと言えます。
 しかし、実際は160cmの次に高いのが159cmということと、BD問題はイコールではありません。
先の問題とは違い、Bよりも自然な表現になり得るD論理を完全に排除できているとは言い切れないからです。

D派は背の順だと仮定すれば正しいと言えるし、「背の順かどうかは書かれていないのでどっちもありえる」とも言えます。

 比較してみるとD派の方が勝手な解釈に見えて根拠としてはやや弱い気がしますが、B派も肝心の並び順の前提条件は絞れていないので、背が高い方からの降順という仮説が立証できない限りは、"D理論よりも日本語として不自然な表現の答え”に過ぎず、Dという答えを明らかな誤答とは"しづらい”です。
 ゆえに改めて私の結論をより詳細に述べると、「Bの方が仮説を立てる根拠が確からしいが、問題文として不備があるので別解Dの可能性が排除できない」となります。



【まとめ】
 BD問題は、大体の場合がどちらも先入観や勘違いをベースに論争をしているので、全く噛み合わないケースが多い。
 BとDのどちらも根拠がありそうな正解を導き出せるようにしていて、あえて論争を起こそうとしてるのではないかとすら思える。
 また、B理論支持者の方が論理的に正しいと言えそうで、実際は降順の並び替えについての根拠が整数の並び順でしかないことについて気づく人はあまりいない。
 D派は背の順、というあやふやな根拠を理論にして戦ってるので、かなり分が悪いし、どこまで頑張っても前提条件は判明しないので、「Dが間違いとは言えない可能性がある」としか言えないので、屁理屈扱いされる。

 もしも、背の比較をするときは必ず背の順(昇順)に並ぶ、という解釈が絶対的になることがあれば(仮に)、D理論はB理論よりも確からしくなるし、BD問題の結果がB、Dどちらかの100%になったとしたら、それは日本語が変化したと言えるのかも知れません。 実際に何%になったら辞書が変わるのかとかは知りませんが、誤用が広まって定着した結果、用法として辞書に載ってしまった例はありますし、時代とともに意味が変化していった言葉はたくさんあります。 いずれ、Xより一段劣る背が高い人、という表現が当たり前に使われる日も来るのかもしれません。

 しかしながら、BD問題は"問題文として”試験に出せるようなシロモノではないと思うし(最初のツイ主さんは、これは問題ではなくアンケートだと仰っていましたが)、もしも私の解釈がおかしいところがあるとしても、“正解はBでも問題文としては適切ではない”と思ってます。

 もしもBかDの2択だったならBの方が根拠が強いと思うので、Bを選ぶ方が正しそうです。しかし、BD問題は4択にしてしまっているので、問題文も選択肢も合わせて罠になっています。
 問題文とは回答者との誤解なきコミュニケーションであるべきだというのが私の主張です。 つまり、答えに対しての問い方でなくてはいけないし、正しい根拠でのみ正しい答えが導き出せるようにしなくてならないということです。
 テストやクイズを作る方はもちろん、この問題は私たちの日常生活でも起こりうることで、誤解なきコミュニケーションを大事にしていくべきだと強く思う結果となりました。



【おまけ」
その他のよくある勘違いパターン3選

①次に「高い」か「低い」かで昇順、降順が決まると思ってるパターン
 要は、「次に」はただの矢印で、高いと書いてたら基準値+1に進み、低いと書いてたら基準値-1に進む、ということです。
やっかいなことに、例題のいくつかの問題はこれでも当てはまっちゃうんです。
 ただし、「300mの次に高い建造物が301m以上のもの」、「160㎝の次に高い身長は161㎝」「スカイツリーの次に高い建物はない」になってしまって、破綻します。
 この説には根拠がありませんが、ゆえに都合の良いように解釈できてプラス方向にもマイナス方向にも行ったり来たりと便利なので用法としても広まってしまっています。



 さらに恐ろしいことに、"次に”は「地位が劣る」という意味もあるので、部長の次に偉い人は?と聞かれたら誰もが次長とか課長を思い浮かべますが、「お前(主任)の次に偉いやつでいいから今すぐ呼べ」と怒鳴られたら、主任よりも偉い人を指しているとも取れます。
これは、地位が劣るという意味でなく、主任の"あとに続く偉い人”を呼べとも解釈できるからです。
 どういう解釈をするとそうなるかと言うと、接客はまず平社員が応対するので始点として、最後に応対する社長が終点とした目盛りがあり、クレーマーは主任を基点としたとき、そのあとに続く偉い人を呼べと言っているのです。
 一般的な次に偉い(主任より一段劣る役職)の解釈とは違うことを言ってますが、文章として破綻はしていませんし、おそらく皆さんにも意味は通じてるかと思います。(用法として正しいとは言っていません。雰囲気で伝わるだけです)
 クレーマーは社長とか専務を呼びたい訳じゃなく、"お前を直接指導する立場の偉さのやつ”を呼べという趣旨で「次に」という言葉を選んだと解釈するということです。
 だからと言って、主任より劣る役職を呼ぶという解釈が消えた訳ではないので、これはBD問題と同じく不十分な日本語ですが、BD問題をBとしか解釈できない人は、クレーマーに対して平社員を呼べということですか?と聞いてぶち切れられるので、常に二つの解釈を持つ必要性を感じていただけるかと思います。


②主語/述語、装飾語/被装飾語の関係で法則性を見つけようと思っている人
 これもやっかいです。体感ですが、正しく文法などのルールをきちんと勉強したことがある方でここに辿り着いた人はいないと思ってます。
(専門家である飯間先生のツイートでも言及されていなかったので。もし文法で解釈できるならご一報ください)
 私も専門家ではないし、きちんと勉強した人じゃないので触りだけにしますが、
Cの次に背が高いのは?

Cの(修飾語)次に(被修飾語)背が(修飾語)高い(被装飾語)人は(主語)誰(述語)?
となるので、この文章は複文(1つの単文の中に単文が組み込まれている文)です。
複文なのでまとめると、
Cの次に背が高い(修飾語)人は(主語)誰?(述語)
となります。
 何か前提条件から変わったでしょうか?
 もう少し文法の解き方で粘ってみましょうか。
修飾語の意味は明らかなので被修飾語に焦点を当てて、
Cの〇〇に背が〇〇な人は誰?としましょう。
辞書通りに埋めていきます。
Cの(あとに続く、または、一段劣る)背が(大きい)人です。
はい、冒頭からずっとこれについて話をしていますね。
当然同じ結果になりますが、あとに続くのか一段劣るのかが断定できないので、「背が大きい人」とは、「Cのあとに続く背が大きい人」なのか、「Cより一段劣るけど背が大きい人」なのかの区別がつかないので無意味です。
 そもそも日本語は「象は鼻が長い」と言う言葉ですら主語が不明になる言語なので、主語とか装飾後のアプローチから解くのも限界があると思うんですけどね。(文法としては大事ですが)



③「次に背(身長)が高い人」と「次の高さ(身長の度合い)が高い人」を混同してる人
 わかりやすく文章にすると、
Cのあとに続く高さが高い人は誰?

〇〇の順番で基準値のあとに続く高さが高いXは誰?

昇順でCのあとに続く高さが高い人はD。
 これはXのあとに続く"高さが高い人”に絞っていて、高さが低い人を排除してしまっているので、文の構造が完全に変わっています。
 ちなみにこの解釈をすると、「Xより一段劣る背が高い人」は「Xより一段劣る高さが高い人」になるので、B理論は自己矛盾を抱えることになります。
 「Xより低いけど身長が180cmある人」なら文として成立するのかもしれないけど、それとこれとは全く別問題です。

ちなみに、次に背が低いだとどうなるの?Aの次、Eの次は?って疑問もあるみたいなので、それはまた別記事にまとめるかも知れません。

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