成長は絶対に必要?
企業も事業も成長し続けなくてはならない。
人間も、とにかく成長しなくてはならない。
それは本当だろうか?
昨年よりも大きな利益を生み出すことは
応援してくれている株主が喜ぶこと(もちろんそれだけではないが)。
企業だけでなく、公務に就く人たちもみな
役職者になればなるほど平日と休日の区別がなくなり、
長い休みほど、普段できない業務や勉強のために
自分の時間を費やさなくてはならない。
そんなに成長をする必要があるのか?
地球環境を悪くしながらも。
以前読んだ
『べてるの家の「非」援助論 そのままでいいと思えるための25章』に
「おりていく生き方」ということが書いてあった。
おりるまでしなくてもいいかもしれないが、
今のままの生き方でダメなのか。
こんなにやることに追われる生き方で
幸せは感じられるのだろうか。
「事業は去年よりも成長するのが当たり前」
「みんなやっていることなのだから自分もやらないと」
というのは、世間の価値観を盲目的に受け入れている感じがして
自分の本能がいつも「それは本当なの?」とささやく。
私はこの歳になっても平社員だ。
それは、リーダーや部長の
「これをやってほしい」ということに対して
少し疑問を感じてしまったら
がむしゃらに取り組んだりしないという点もネックになっている。
学ぶコンテンツもよく見ているが、
これは企業が必要とする考え方やスキルを
身につけさせようとしている(型にはめようとしている)なあと
感じてしまい、
学びながらも冷めた目で見ている自分がいる。
やはり、組織の中で一つのコマとして働くことに
とことん向いていないのだと思う。
それでも、生活の不安から会社を辞めずにいる。
いつまで生きられるのかわからないのだから、
来年には結論を出したいと強く思う。