わたしたちには、時間が必要―記憶なく・欲望なく・理解なく―
暑いのが好きだからかもしれませんが、、「ずいぶん涼しくなったなぁ」と感じます。
この秋までは、学びの時間になりそうな夏の終わりです。
ここ数日は、大好きな大山康宏先生の心理カウンセリングの本を読んでいました。
「理解」について。
通常、眼の前の相手を理解できないことへの忍耐力はそうそう有りません。
そしてますます、忍耐弱くなっているかもしれません。
分からない。
けれど、それを無理に自分の経験と重ねようとしないで、過去に(相手ではなく)自分が経験したことにあてはめようとしないで、そのときはそれでよしとする。
そもそも、すぐに全てを理解することはできないもの。
よく、相談者さんの悩みの根底を言い当てるような場面も目にします。(高額なコンサルタントさんとか(^^))
それはそれで、本当ですし、「当たっている」。
けれど、だからといって、それがすぐに相談者さんの問題を解消していくわけではないと思います。
分かった気にならず、そこで終わりにしないで、じっくり付き合っていくと、、、カウンセリング的には「展開」が生まれるそうです。
今、色々と相談役を任せていただいている人たちは、5年以上の付き合いの方ばかりです。
最初は、私もずいぶん的はずれなことを言ったりしていたかもしれませんが、だんだんと良く見えてきて、やっと、その人に今、本当に必要なことが直観できるようにってきました。
ある人は、
「もちろん、専門家は探せばたくさんいるけれど、ひろみさんは、今までの私のことや、私の仕事のことを理解してくれているから、お願いしたいんです」
と言っていただきましたが、その方の言葉は、きっとこうした切れ目ない時間の積み重ねのことを、感じて表現されていたのだなと思います。
私はやっぱりカウンセラーでいたいなぁと思いました。
秋までの学び、しっかり頑張ります(^^)