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人間だから持っている力をしっかりと使う

既になじみ過ぎたヴィゴツキーという教育心理学者のことを、もう一度再考する『遊ぶヴィゴツキー』という本について、更に私が再考するように、何度か記事を書いてきました。今日のこの記事で最後になります。
(しばらくしたらマガジンにまとめていこうと思います。)

最後のテーマは、人間らしさについて。

他の生物には無く、人間が持っているものには、二足歩行であったり、火を使うであったり、出生時に未熟な状態で生まれてくるであったり、幾つか挙げられますが、「新しい道具を作り出す」ということをこの本を通して発見しました。

周りの状況、人間関係、眼の前の何かに変化をもたらすために、そのための道具をも作り出す

そうした創造性こそ、人間の特徴だということを読み取りました。

そして、実際に生み出された道具のように紹介されているのが即興演劇(インプロ)です。ルールはとてもシンプルで、相手のオファーに「Yes, and…」で応えること。

相手の誘いや、要求を断らない。かつ、場面が新たに描き出されるような一言を返す。

そんな風に、コミュニケーションを遊ぶこと。
遊んでいるうちに、実際の職場や学校での人間関係、親子や家族関係にも変化がもたらされる事例も描かれています。

ある、芸術家の方が「オファーは、まずは断らない」と話していました。
もちろん、明らかに悪意のあるようなものは断るでしょうけれど、信頼できる方からのお話は断らない。

きっと、インプロのルールを生きている人なんだと思いましたが、そこから何が始まるかというと、もちろん一人では出来ないことが山のようにあるので、たくさんの人に「助けて」といいながら、作品やプロジェクトを創り上げているとのこと。

固定化されないこと、常に新しい何かを創造して人間らしく生きる。
そのために”断らない”をちょっと、やってみる。
断らない代わりに、何か新しい見方が生まれてくるでしょう。

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Hiromi T
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