みんなで一緒に考えると、みんなで実行できるようになりますよ♪【「箱」による考察②】
【「箱」による考察】とシリーズを組んでみましたが、書籍シリーズの好きなところを、好きな理由と一緒にご紹介しようと思います(*'ω'*)
まずは第1位から!!
『管理しない会社がうまくいくワケ-自分の小さな「箱」から脱出する方法 ビジネス篇-』
(アービンジャー・インスティチュート著 中西真雄美訳 大和書房)
人と関わることを苦手だと感じていたり、人がいる空間に恐怖心を持つわたしを心配したドラッカーを学ぶ仲間から「『自分の小さな「箱」から脱出する方法』お勧めするよ」と紹介されたシリーズの一冊、一番好きです♪
ワークブックと合わせて、現在シリーズ5冊が出版されています。
その中で、最初に読むなら? とわたしに問われたときは、このビジネス篇を紹介します。
他の方にお問い合わせされた場合は、きっと違う書籍のご紹介があると思います♪
好きな理由
それは人とのおつきあいの基本の「き」の部分が書かれていると思っているから、です。
まわりの人たちを”人”として見る
すっごくあたりまえのことですよね。
そして、実はちゃんとできていなかったりすることでもあります。
できていない状態とは……
【自分のために役立ってくれる”物”としてみている】
相手のことを
・自分の役に立ってくれる人は「便利な道具」
・自分にとって厄介な人は「障害物」
・相手が何か手助けしてくれても、それが自分にとって重要なことでないなら、「無関係な物」
と見なしている状態を指します。
他のシリーズ本も、もちろん記載されていることではあるのですが、わたしにすーっと入り込んできてくれたのは、このビジネス篇でした。
ビジネス篇では、まわりの人たちを”人”として見るということについて、いろんなエピソードで示してくれています。
親子の関係、スポーツチーム、公的機関、世界的な大企業、地域が抱える問題……著者であるアービンジャー・インスティチュートの本社がアメリカにあるので、海外の事例ばかりですが、そんなに縁遠いお話ではありません。
わたしたちの日常に寄り添ってくれる事例が掲載されています。
エピソードが満載で面白いんです♪
エピソードの中でも、好きランキングでかなり上位に入るのが、
「考える人」と「やる人」を区別しない
です!!
親子関係でも、パートナー関係でも、上司部下の関係でも、いろんなジレンマの原因を解消できるお話ではないでしょうか♪
夫婦と子ども2人の4人家族の中で、もめごとが発生していました。
「子どもたちが手伝おうとしない!!」
夫婦は考えます。そして一つの結論に到達しました。
それが「考える人とやる人の区別をしない」というものです。
必要な家事は何で、それは誰が担当で、どういうルールで実行するか……、多くの家庭では、両親のどちらかが「考える人」となり、どんな家事をどういう方法で週〇回実行するといったルールを決めて、夫婦もしくは子どもたちが「やる人」となり、それぞれが責任をもって実行する、と決めているのではないでしょうか。
これをビジネスに置き換えると……
指示命令系統がはっきりした上下関係の中で、指示する上司と実行する部下に分けられ、部下は考えを述べても「いいから、文句言わずにやれ!!」と怒られるので主体性を持つことをやめてしまい、上司は「なんで部下は主体性をもって行動できるようにならないんだ!!」と文句を言う、という負の連鎖が起こってしまう状況に似ていませんか(≧▽≦)
では、この問題の解決策は……
子どもと一緒に、どんな家事が必要とされているか考えるところから始めてみる!!
でした♪
3歳くらいのお子さんが「お夕飯のお米を測って炊飯器に入れる」という行為を楽しみにしている、といったかわいいエピソードありますよね( *´艸`)
大きく括ってしまえば、これと同じ話だと思うのです。
楽しそう!! やりたい!! 自分で考えたことが実行できるって嬉しい!! そういう気持ちがわいてくる状況が作れるのが「考える人とやる人の区別をしない」ではないでしょうか。
もちろん、お子さんが小さいときは考える人は親、となりますが、小さくてもお子さんはいっぱい感じて、一生懸命考えて、行動していますよね。
時間がかかる、とか、余計な手間が増える、とかいろいろ感じるところもあるかもしれませんが、やりたい!! と感じていることがあるなら、そっと後ろから見守る、なんてことができちゃうと、この先成長したお子さんが「あれもやるよ!! これもできるよ!!」と自分からお手伝いするようになるのではないでしょうか♪
それはきっと、パートナー間でも上司部下・師弟の関係性であっても同じだと思うんです。
「どうしたらいいと思う?」
と聞いてみるところから、
「相手はどうしてほしいと思ってるのかな?」
と考えてみるところから、始めてみてはどうでしょう♪
あなたが、”人”として扱いたい人、どんな人があげられますか?
”人”として扱うことが当たり前になっているのは、何かエピソードがあるのでしょうか?
あなたが、”物”として扱ってしまう人、どんな人があげられますか?
”物”として扱ってしまうのは、何かきっかけがあったのでしょうか?
そのきっかけを違う視点から見つめてみたことはありますか?
もしかしたら、あなたがご自身のことを思うあまり、相手のことを”物”扱いしてしまっているだけかもしれませんよ……?